宮地妹は絶対服従の女王様 *ハイキュー！！×黒子のバスケ*

No.115 究極の ページ25

「ナイッサア！！」

森然高校VS生川高校の試合。
生川の強烈なジャンプサーブは見事に森然の選手の腕を弾き大きな音を立てて床に当たった。

「生川のマネさんが言ってましたね！とにかくサーブに力入れてるチームだって」

「“サーブこそが究極の攻め”」

谷地さんの言葉に被せる様に生川のマネージャーが言っていた言葉を思い出し、口に出す。
語り出した私を一斉に見る部員達。
この合宿で何も獲られず途方に暮れるのなら、図々しくとも私が口を出して可能性の有る本人達に気付かせるべきだ。

「唯一ブロックに阻まれ無い最強の武器はサーブ。
強烈なサーブを打ち、レシーバーの腕を弾くのも、軌道を変えてボールを巧みに操るのも、また然り。
でも、どんな強烈なサーブでも一度上げてしまえば…」

森然は生川のサーブを上げると、セッター以外の全員が一斉に飛び出した。
1人が動くよりも、何人かで動いた方が、勝算は高い。

「球技は相手を翻弄してこそ有能。
真っ向勝負で相手を力でねじ伏せるよりも勝算は極めて高い。
が、如何にコンビネーションを取れるかが鍵で、チームとしての自覚が必要」

「そして、牛島若利同様、全国5本の指に入るエーススパイカー。
彼は圧倒的な力を誇りながらも、戦術は様々。
彼1人だけでも様々な戦術を得られるし、彼は何よりも肩が軟らかく、あのクロスは強烈」

「Aが俺のこと褒めてる！！」

「うるさい、アンタはスパイク以外二流だ馬鹿」

「A、木兎さんがしょぼくれるから」

「はっ、この程度でしょぼくれるとか、最強のエースなんて語れないね！！」

「うっせー！俺は絶対に日本一のスパイカーになるんだよ！！」

No.116 挑発→←No.114 強くなる為の

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す