No.105 面白味 ページ15
試合終了のブザーが鳴り響き、私達、否烏野高校女子バスケ部はインターハイ優勝の称号を手にした。
先輩方が控えの選手達と喜びに声を上げ、手を取り合っている場面を私と谷地は冷めた目で見ていた。
自分達はほとんど何もしてないのに。
あの子も可哀想だね、こんなチームだと知らずに入っちゃって。
私は自分の荷物を纏め、それらを持ちロビーに出た。
すると、多くの取材陣が私を囲み、思い思いに声を上げた。
「優勝おめでとうございます、インターハイ優勝を獲て、今の心象をお聞かせください」
「そうですね、他の部のインターハイを
「他の部と言う事は、宮地選手はバスケ部ではない、と言う事でしょうか?」
「はい。助っ人としてこのコートに再び立たせて貰いました」
「何故、バレー部に?」
「従兄がバレー部のエースなんです」
「バスケはもうしない、とお聞きしたのですが、インターハイに出場されたと言う事は、バスケを続けるつもりなのでしょうか?」
「いえ、そのつもりは毛ほどもありません。高校を卒業するまでは、バレーに専念するつもりです」
「なるほど、バレーでは選手として活躍を?」
「選手ではなく、マネージャーとしてサポートをしていきたいと思います。
素人同然の私に今更選手なんて、無理がありますよ」
眩しい程のカメラのフラッシュを浴び、五月蝿いシャッター音を耳に入れながら、記者の質問に作り笑顔で応答する。
バレー部のインターハイ予選敗退の事も口に出されたが、3年生が残る事と、私達の舞台はここだけじゃない、と青春っぽい事を答えておいた。
ああ、それにしても。
インターハイ、楽しませてくれると思ったのに、楽しくなかったなぁ。
もっと面白味がほしいよ。
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花粉の苺愛(プロフ) - 呪いの人形少女さん» 有難うございます!ごめんなさい、一応そういう表現はしたと思い…ます。夢主が特別とか、そういうのではないです決して!!!そう、決して!!申し訳ありません、すぐに編集させていただきます!ご指摘有難うございます (2016年5月8日 14時) (レス) id: 5c6a76e93d (このIDを非表示/違反報告)
呪いの人形少女 - 面白かったです!最初から見たんですけど、笠松って女苦手じゃないんですか?夢主は特別とかですか? (2016年5月3日 17時) (レス) id: 8d0eaa040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イア x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2016年3月3日 21時