No. 91 御見舞 ページ1
お父さんの車が家の前で止まり、助手席を降りる。既に辺りは暗闇が広がり、夜道を電灯が明るく照らしていた。お父さんが車に鍵をかけている間に、ドアノブに手をかけ、深呼吸をした。
「大丈夫」
ガチャ、と音を立て、ドアノブを押し、ドアを開ける。ただいま、と大きな声で言い、笑うと、裕兄がAちゃん!!と叫んで私に抱きつく。清兄はおかえり、と言って私の頭を撫でた。
スリッパを履いて、リビングに行くと、シチューの美味しそうな匂いが漂っていた。お母さん、とキッチンに立つお母さんを呼び、近寄る。
「ごめん、私。あの時、部活の事しか考えてなかった」
「いいのよ。私こそごめんね。Aが一番可愛がってもらってたから、ちゃんとお婆ちゃんの傍にいてあげてほしいの」
そう言うと、お母さんは私を抱きしめた。私も背中に手を回し、お母さん大好き、と言う。
「私は愛してるわよ」
ふふっ、とお母さんと笑い合い、晩ご飯の準備を始めた。
次の日、私は1人でお婆ちゃんの御見舞に来た。この後、インター杯を観に行く予定なので、30分程で切り上げ、タクシーに乗り込んだ。
会場に着くと、既に試合が始まっていた。秀徳と誠凛の試合を見ようと席に移動すると、笠松さんとりょー君がいた。
424人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花粉の苺愛(プロフ) - 呪いの人形少女さん» 有難うございます!ごめんなさい、一応そういう表現はしたと思い…ます。夢主が特別とか、そういうのではないです決して!!!そう、決して!!申し訳ありません、すぐに編集させていただきます!ご指摘有難うございます (2016年5月8日 14時) (レス) id: 5c6a76e93d (このIDを非表示/違反報告)
呪いの人形少女 - 面白かったです!最初から見たんですけど、笠松って女苦手じゃないんですか?夢主は特別とかですか? (2016年5月3日 17時) (レス) id: 8d0eaa040b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イア x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2016年3月3日 21時