【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ20)

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第155錠-②- ページ20

コナンくんの様子もそうだけど

話してる安室さんの笑顔も、何処か嘘のように見えてしまっている

安室『実は、その男にお金を貸してて返して欲しいんだけど、ほんとに知らないかい』

コナン『うん』

安室『…すごいね、君は』

コナン『えっ…』

安室さんの言葉に、コナンくんは驚く

通りかかった他の見舞い客にも声をかけ、コナンくんと同じ質問をした安室さん

安室『毛利先生ならどうです？

突然名前を出されて、知ってるかって聞かれたら』

小五郎『そりゃまあ、今のおばさんたちみたいに聞くかな』

安室『そう、大体の人は自分の記憶に絶対的な自信は無いんです

だから普通は、NOと言う前にその訪ね人の名前以外の情報を知りたがる

だから君はすごいよ、コナンくん

名前だけで知らない人と確信出来るんだから』

コナン『ぁ…』

コナンくんは言葉を詰まらせている

今の聞き方、コナンくんを嵌めたように思えた

それに何だかイラッときた

今までの安室さんなら、そんな事しないはずなのに

A『子どもなんですから知らないって言うのは普通じゃないですか？

それにどうしてそんな事コナンくんに聞く必要あるんですか？』

安室『っ！それは…』

A『コナンくんもいきなりそんな事聞かれても分からないよね』

コナン『ぁ…うん…』

膝をかがみ、コナンくんと同じ目線になって私は言う

後ろをちらりと見ると、安室さんは目を見開き私を見ていた

今安室さんと話すのは、何だか居心地が悪く私は目を合わせなかった

コナンくんの方を見ると、さっきよりは顔色が良い

何となく今はコナンくんを守らないといけないと思えた

小五郎『まあ会ったことがあっても、名前を知らない奴はザラにいるし

あだ名とかでしか知らない奴もいるからよぉ』

『3.2.1.0(ゼロ)ー！』

A『(っ！…なんだ、子どもの声か…)…っ！え…』

安室『っ！！！…っ』

コナン『(っ！今安室さん、反射的に反応した…？)』

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