【名探偵コナン】欠片を探しに

五欠片 ページ5

きつく抱きしめられた腕が少し痛く、苦しい
でもその肩が震えているのが分かる
小さく「良かった、本当に良かった」と聞こえ
肩口にじわっと冷たいものが伝う

目線の先にまた泣き出してしまったお母さんも見え
何とも言えない気持ちになりながらも



『泣かないで、お父さん』



肩口の濡れが酷くなる
どうやら私は言葉の選択を間違ったらしい
どうしようかと困ったようにお母さんを見るも泣きながらも微笑んでいて
ホント、どうしよう


お父さんが泣き止んだ頃には面会時間は過ぎていて
手を振る私になくなく出て行った


さっきまで騒がしかったからか、一人の病室は静か
ぼーっと窓から見える景色を見ても何も感じない

ここは米花中央病院
その名に少しの引っ掛かりを覚えるも思い出すことは出来ない


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今日は退院の日
筋力が戻るまでのリハビリをし、普通に歩けるまで、体力が戻るまでに半年もかかってしまった

お世話になった先生や看護師さんに挨拶をし病院を後にする
お父さんの運転する車に乗り眠さでうとうとしていると家についたらしい

そこは高い、高層マンションだった。

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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