ねがてぃぶがにじゅうなな ページ28
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……完全にSスイッチが入った、さっきまでの優しい表情なんてどこにも無い怖い顔。
沖田はぼーっとしたまま返事のない私を見て低い声で迫ってきた。
「おい、社会的に死ぬか謝るのやめるか、今すぐ決めろィ」
……謝るな、って部分は理解できないが、社会的に殺してくるのは本当に勘弁してほしい。
「…………え、え、……こまる」
「謝んなきゃいいんでィ、はいゆーびきーりげんまん」
「ええっ」
という風に、小指が簡単に沖田に絡め取られ勝手に指切りされてしまった。
「あ、あやまるの禁止？なんで……？」
「……んなこともわかんねーのかよ」
「ひえ……すみま」
「オイ」
「……………」
謝りかけて、彼のドスの効いた声で遮られる。慌てて口を両手で覆った。
………何でなのか、皆目見当もつかない。こうやって沖田をイライラさせてしまったから、謝るべきなのは私なのに……。
「………言っとくが、
俺ァ1ミリも朝霧にイラついたことなんざねーよ」
「………えっ、そうなの」
「コイツ……まじか……」
「…………」
今度こそ力なく項垂れてしまう沖田に、慌てたように何か言おうとしてやめた。謝るのは禁止だった。
………な、なんで……？
……と、今度は恨みがましいような目で睨んでくる。
「……朝霧は俺が大事なんだろィ」
「う、うん……感謝してるし、家族だと思ってるよ……迷惑？」
「家族が死にてェなんて言い出したら、
心配で気が気じゃなくなっちまうもんだぜ」
……た、たしかに。
……
……え、じゃあ……、
「沖田にとって、私って、」
「……大事じゃねェわけあるかよ、鈍すぎんでィ朝霧は……」
照れたように顔を背けてしまう沖田と、意味を理解するのに時間を要した私。
ぱちぱちと瞬きを繰り返し、言葉を咀嚼して飲み込んで___
………いやないないない、私のことなんか大事なわけ……、
「…………あ、ありがとう」
………あるか、も、？
いつもの様に自己否定に走ろうとして、さっきの沖田の表情が脳裏をチラついた。
……あんな顔、見たこと無かったから。あながち嘘でもないのかもしれない、だって沖田冗談でこんなこと言わないし。
それにもし嘘でも、そう言われるのはなんだか嬉しかった。
今まで私を大事だと言ってくれる人なんていなかったし。
「………どーいたしまして」
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…！励みになります😭 (1月6日 22時) (
レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマダ電機 | 作成日時：2023年12月10日 21時
