ねがてぃぶがにじゅういち ページ22
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会計を済ませ、団子屋を出て適当に歩く。
随分明るくなったなあ…屯所を出た時は早朝だったから、もう昼なんだろう。
何時かは怖くて見れない、あと携帯も見れない。さっきから通知音がする気がしてるけど。
沖田のポケットから。
……今から屯所に戻るのは怖いが、
戻らなかった後の方が怖い。主に土方さんが。
勇気が出ないのでとりあえず沖田についてまわる事にした。
「まー人間休みも必要でさァ、今日ぐれェいいんじゃねーの」
「沖田は毎日休みだよね」
「人聞きの悪ィ…
てめーが真面目すぎるだけでィ」
「前柳生家に乗り込んだ時もサボりだっ」
「うるせェ」
「ひぃ……」
「弱すぎんだろィ……」
開き直ろうとする沖田を、上司として一応叱ろうと試みるも失敗した。強い言葉を使うな、怖い。
……とは言え、彼の言う通りかもしれない、なんて睡眠不足の頭は愚かな結論を出す。
いや絶対ダメだけど、参謀としてありえないけど、無能がサボった暁には人権がなくなるけど。
……脳内でこれからどうするか考え、何度も反芻して推敲して、出した結論は_____
「怖いから屯所戻るね」
「戻って何すんでィ」
「仕事だけど……」
当たり前じゃん……って、人に自分の常識を押し付けるのはよくないか……。
立ち止まり、引き返そうとして沖田に手を振る。
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…!励みになります😭 (1月6日 22時) (レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダ電機 | 作成日時:2023年12月10日 21時