【沖田総悟】ねがてぃぶがすぎる

ねがてぃぶがひとつ ページ2

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突然だが、私、朝霧くらげは無能だ。
男社会の今日日この頃、女である私があろうことか刀なんて振り回している。終わりである。


力で男性に勝てるはずもない、それを見越してか勉学もできなかったのに私に参謀を任せたのは近藤さんだ。


家族と色々あって距離を置いている私にとって、武州にあった道場のみんなだけが家族みたいなものだった。


そんな彼らに見捨てられるなんて死も同然だから、浪士組の頃からそれは必死に頑張ってきたよ、うん、それはもう。


……でも出来ない、私は筆舌に尽くし難いほど不器用だった。


例えば、ものすごくドジだ。注意力が足りないのかもしれない。


何か忘れたり壊したりする度、土方さんに平謝りしている、だらしない奴だと呆れられてしまったかもしれない。


この程度の話ならまだ良い方で、仕事ミスって私のせいで誰かが死んだとか、不必要な争いが起きたとか、たまったもんじゃない。


真選組である以上、人を斬るのを躊躇ったことはない、仕方のないことだ。それでも人を斬ったあとは1人枕を濡らしてしまう。


……あー、近藤さんだったら、土方さんだったら、沖田だったら、なんてもしもの場合を考えたって無駄なのに。


こんな不毛なことばかり考えて…馬鹿馬鹿しい、私だけいつまでも成長しない…。


この間だって、また同じようなミスをして……、

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