八話 夜 ページ9
五郎八side
「やはり母様は、けしかありませぬな！」
「全くだ！」
『いろはー？あ、やっぱり此処に居た』
「母様／A…！」
夜、夕餉も湯浴みも終え、私はまた父様の自室に来て語り合っていた。
え、何についてかって？勿論母様のことだ。
熱く語り合っていれば、大好きな声がして、戸が開かれたと同時に現れたのは母様だった。
「どうなされたのですか？」
『うーん、別に用は無いんだけど…五郎八と何か喋りたいな、って。
―…って、だ、大丈夫？二人とも…！』
「「(可愛すぎて)ダメかもしれない…！」」
『えっ？！』
母様が私たちの前に座ったのを見て、私は問う。
すると、母様は首を傾げてふにゃりと華の様に笑ってそう言い、私たちは心をうたれた。
思わず倒れこめば、母様が心配してくださり、私たちの答えに母様は目を見開いた。
『わ、私、誰か呼んで来ますっ』
「待て待て待て待て」
『どうして止めるんですか！
二人とも、ダメかもしれないって…！』
「大丈夫です母様！私たちは割と正常です！」
バッと立ち上がった母様を、鼻を隠す父様が引き留めた。
ぐいと引けば、母様は父様の御座の上におさまった。
血相を変えた母様に、私は大丈夫だと伝えた。
『…よかったぁ…。
私、二人が居なくなったら生きていけないよ…』
「…私もです！」 「俺もだ！」
『ほんと？嬉しいな』
父様の胸板にすがりつくようにして、母様はへにゃりと笑ってそう言った。
またも心をやられ、少し間が空いてしまったが、本心を伝えた。
すると、母様は笑い、父様は母様と言うangelを抱きしめた。
「(父様、そのぽじしょん代わってくだされ！」
「(Ha!馬鹿言ってんじゃねぇ。これは俺の特権だ！」
『ま、まさむねさん…く、くるしい…』
「ほーら！母様、私の元へ、さあ！」
父様が羨ましくて、私は小声でそう言う。
すると、父様はドヤ顔で返事したが、その言いあいの最中父様が力を込めたのか、母様は身をよじってそう言った。
調子に乗った私は、腕を広げてそう諭す。
「バーカ！流石に娘でもAはやれねぇな！」
「なにをォォォォ？！」
「―政宗様ァ！遊んでいないで、早く終わらせてくだされ！！
ほら、お二人も！」
言いあっていると、小十郎が現れた。
それにビビった父様はすぐに政務をやり、私たちは部屋の戸近くまで出た。
「母様、今宵は一緒に寝ませぬか？」
『うん！』
(よっし！) (Shit!!)
私は母様と一夜を共に過ごしたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウィスキートリオ - 更新してください (2017年4月8日 1時) (
レス) id: 28c8159213 (このIDを非表示/違反報告)
五郎八 - こんばんは！ 初めまして。奥州に舞い降りたお馬鹿さん、読ませていただきました。とっても素敵な作品だと思います！ つづきが楽しみです♪ (2015年11月11日 21時) (レス) id: 9881b80518 (このIDを非表示/違反報告)
coco@(プロフ) - 篝火さん» 初めまして！コメありがとうございます！奥州に舞い降りた((ryから見て下さってありがとうございます！更新は遅いですが のんびり頑張ります(*´｡･ω･｡`*) (2015年2月12日 7時) (レス) id: 383655f342 (このIDを非表示/違反報告)
coco@(プロフ) - 石田ぎゅ@政就さん» 素晴らしいだなんて…もったいなきお言葉、ありがとうございます！まめまめしてても のんびりお馬鹿に参ります(ﾉ´∀｀*) (2015年2月12日 7時) (レス) id: 383655f342 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - こんにちばんわ！BASARAで小説書かせていただいているものです！cocoaさんの奥州に舞い降りたおばかさんから見てます！これからも頑張ってください！！ (2015年2月10日 20時) (レス) id: 5819096baf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cocoa | 作成日時：2014年11月16日 18時
