本気で(兄の)休みをもぎ取った方が良いかも知れない。 ページ40
A視点
あの後、私達兄妹は仲良く夕飯を食べる事になった。
正直、実の妹にキスした兄と修羅場のすぐ後に一緒に食事を取るなんて正気の沙汰じゃないと自分でも思う。
でも兄の意味不明な行動も、際どい行動も今更だ。
どうせ揶揄っているだけなんだろうし、と割り切る事にした。
て云うか、なんか慣れてきた。
そんな事を考えて、私は夕飯に再び箸を伸ばす。
太宰「ねぇA、一寸聞いてくれない？」
伸ばした箸は夕飯の具を上手につまみ、そしてそれを口へ運ぶ。
私は其れを味わい、咀嚼する。
そして十分に口内でその食物を磨り潰した後、私は其れを飲み下す。
そして箸を置きながら唐突に言葉を放った兄を見る。
兄は自他ともに認める整った顔に真剣な表情を浮かべ、それ以上の言葉を発する事無く其の瞳に真摯な光を乗せて視線だけで訴えかけている。
私はその視線に自分でも驚く程に答えたくなかったが、向かい合っているしスルーしたらもっと面倒臭いしいつまでも絡まれるのは間違いない。
今の段階でも面倒臭いと思いながらも、表面だけは繕って兄に視線を向ける。
兄はそんな私の視線を味わうかのように頷き、そしてもったいぶって間を置いた後、言葉を続けた。
太宰「本当妹が家に居るだけでも嬉しいし書類が無いだけで私は嘆かなくていいし蛞蝓が居ないだけで私は不快な思いをしなくて済むし仕事が少なければ安吾達とも話せるし川に身を投げて直ぐに死ねるって本当にとても幸福な事なんだよA」
早口でこの長文を一息で言い切った兄に、私は正直ドン引きしている。
何言ってんのこの人。ある意味何時も通りだけど。
それでも私は丁寧に対応する。偉い。
A「兄さんが如何に疲れているのは良く判りましたから、取り敢えず三行でお願いします」
太宰「仕事や蛞蝓の所為で毎日が辛いよ。
楽しみは安吾たちと話す事、癒しは我が妹であるAだけ。
と云うか私はどうして死ねないんだろうね？」
纏めれるなら最初から纏めてくれません？と云いそうになったが言葉を飲み込む.
どうせ、この兄に何を云っても無駄だろう。
A「えーと、つまり、私に疲れを癒せと？相談に乗ればいいんですか？」
太宰「添い寝して♡」
A「いい加減にしないとそろそろこの家出て行きますよ」
太宰「えぇ、其れは嫌だ！」
軽く笑いながら云う兄。
うん、胃が痛いけど何時も通りだからもうなんかいいや。
最近兄が更に可笑しくなってきている→←許さない。かも知れない。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月12日 20時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi - 探偵社設立秘話、本当にアニメ化されましたね！ (9月27日 14時) (レス) @page34 id: 36a2ebbf69 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - 中原氷狐龍さん» マジですか！？こちらこそお願いします！！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - 天然水さん» こちらこそありがとうございます！！ (2019年4月25日 20時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - えーと、私でよければイメ画描かせてほしいです…！ (2019年4月25日 19時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐教信者
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作成日時：2018年6月15日 22時
