【黒バス】俺らキセキの世代とは違うんだけど① (ページ30)

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緑色と黒色4 ページ30

【No side】

高尾「てか、今までこんな感覚になったことねーんだけどな。お前が多分、どっか他と違うからじゃね？」

黒子「すみません、そういうこと言われたの初めてで……困ります」

高尾「へ？」

黒子「けど、僕にも似た感覚はちょっとあります」

高尾「いーねぇ、やる気満々じゃん？なっ…！？」

話していた二人だが、高尾が瞬きした時には既に黒子の姿はなかった

高尾「ちょぉっと待てぇーぃ！いきなり姿眩ますって、どんだけ礼儀知らずだお前っ…！！
……なーんてな！」

黒子は伊月と日向の間にいた

そして伊月がパスしたボールに触れ、日向の方に回そうとするが…

高尾「ﾊﾞｼｯ！))」

誠凛「「！！？」」

通らなかったパスを見て、誠凛の顔色は変わる

日向「あいつの失敗なんて初めてじゃ……」

伊月「多分失敗じゃない」

日向「え…？」

杏谷「気付いたかな？残念だったね、テツヤ？」

飴宮「…高尾も持ってるんだ。伊月先輩の鷲の目(イーグルアイ)よりも視野の広い鷹の目(ホークアイ)を…！」

萩本「でも、それだけでなんで…！？」

飴宮「黒子の視線誘導(ミスディレクション)は黒子を見ようとする視線をずらすけど、伊月先輩や高尾のように広範囲を見れる“目”を持っているなら、“黒子一人”ではなく“全体”を見ている」

萩本「！つまり…」

飴宮「“高尾には視線誘導(ミスディレクション)が効かない”」

驚きの天敵に、誠凛はTO(タイムアウト)をとった

＿＿＿

【杏谷side】

高尾「あーらら！誠凛困っちゃったねー」

杏谷「こらこら和成！気を抜かない！」

緑間「黒子はこれで終わるような奴じゃない」

高尾「大丈夫だって…影の薄さ取ったら、ただの雑魚だろ？」

緑間「…俺が黒子(あいつ)のことを何故気に食わないか、分かるか？それは黒子のことを、“認めている”からだ。身体能力で優れているところは一つもない、一人では何も出来ない。にもかかわらず、帝光で俺達と同じユニフォームを着て、チームを勝利に導いた。
あいつの強さは俺達とは全く違う、異質の強さなのだよ。だから気に食わん。俺の認めた男が、力を活かしきれないチームで望んで埋もれようとしているのだからな」

杏谷「…真太郎は、そう思うんだね」

緑間「？はい」

杏谷「そっか」

……私には、そうは思えないけど