あの二人、今日も喧嘩してるんだってよ【ころん】

なんでこやつと付き合ったんだろ ページ2

「お前さ、マジで女疑うくらい可愛くないよね」

___はあ、



昨日あいつに言われたことを思い出して、制服を着ながらため息をした


いや、私だって自分が可愛いなんて思ってないよ？

___でもさ、現役女子高生に「可愛くない」は誰でも傷つくよな？？



うん、だからその、私はあいつに言われたから嫌なわけではない、大丈夫、正常だ。



昨日珍しく遅刻しないように準備しといたバッグを持って家を出る

___「…おはよ長瀬」

家のドアを開けると、いつものようにこいつが電柱に寄りかかりながら私を待っていた


『…おはよ』

あ、なんかさっきから“あいつ”とか“こいつ”とかしか言ってませんよねごめんなさい


えっと、彼はころんって名前で…一応、彼氏です。ほんと一応です。

ころんはスマホをズボンのポケットに押し込むと、私に「行こ。」とだけ言って歩き始める。



『…あ、てか今日生徒会だよね、帰り遅くなるじゃんだる』

「この頃お前生徒会多くね？いいよ、帰り待ってあげるよ僕優しいから。」


『…うわ、それ自分で言う？てか最初から待ってもらうつもりだったんだけど、あれ、』



「はいはい、うるさいよ朝から」


『…お前もな。』



…はあ、今日も今日とて私の口が悪い。

いやそりゃ、そんなに私もばかじゃないんでそれくらい自覚はできてるんだけど…。


なんかこいつといると自然と口悪くなっちゃうんだよなあ、

「…おいお前聞こえてんぞ」
『…あ、まじで』



「本当に女なの？？性別疑うんだけど」


やっぱり、ころんからしても可愛くないんだな私…。


『どうしても男っぽくなっちゃうのかも、私って』




「…え、まって冗談だよお前可愛いって」




『…え、きも』


今日も彼氏がうざいです

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