あの二人、今日も喧嘩してるんだってよ【ころん】

かっこいいのうざい ページ5

『…ねぇ、今日疲れたんだけど。どうしてくれんの。』

「…いやなんでそれ僕に言うんだよ」



だって、だって、本当に疲れたんだもん。


現在時刻6時30分。私は約束通り生徒会の後ころんと帰っていました。

今日は一段と長い話し合いで、本当に疲れた。

__相手の案をひたすらメモって、私も提案をいくつか考えて、賛成されたり否定されたり。



途中で辛すぎて「……ころん…」って呟いたこと、さとみくんに聞かれてなかったかな、w


『…ころん、手、繋いで』

「…え、なにお前デレ期？」


___いや私にもわからん。なんか今日本当に精神的に疲れたから、マジで。



ころんが「仕方ないなあ」って言いながら私に手を出してきたから、その手をぎゅっと握る。



_____『てか、正直ころんも繋ぎたかったでしy「うるさいキモい」…は』


怒って頬を膨らます私を見たころんの口元は少し上がっていた。


それに、少しころんの頬が赤くて、それは夕日が照らしているだけなのか、それか…。



さっきまで下がっていた私の気持ちは、いつの間にか元通りになっていた。

それがころんのおかげ、だなんて思っている私が少しいてむかつく。


そんな気持ちを込めて、私はころんの手をこれでもかと言うくらいに強く握った



______「………ったあ！？、！？」



_____



家に帰った私は、鞄や制服を放り投げてベッドにぼすっと顔を埋める


今日も一日頑張ったという思いを込めてクッションをぎゅーっと抱き締める




…あ、ころんに「勉強教えて」って言うの忘れたな、なんて考えていたら


「…ちょっとお嬢さーん」

___んえ、さとみくんだよこの声は


反射的に顔をあげてカーテンを開ける


『おおさとみじゃーん、どしたん』

「お前呼び捨てやめろWW今日生徒会途中で抜け出しただろ？だから内容教えてもらおうと思って」



さとみくんは、今日実行委員の話し合いもあったらしく途中で生徒会の部屋を後にした。



さとみちゃんも大変だよなあ、

____『いいよ全然wてかLINEで良いじゃ……あ、まって』



「？」と首をかしげるさとみくんに、私は数学の参考書を見せる


そのかわり____

『…勉強、教えて！』

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