ピリオドマン (ページ11)

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雛「なんか大変なことなりそうやねんなぁ」

丸「巻き込んでごめんね」

雛「うんう、だってマルがおらんかったら多分あの時死んでたし、こっちの方がよっぽどマシやわ」

倉「チビってたけど」

雛「うるさいわ！」

顔がゆでダコみたいに赤くなってる信ちゃん
やっぱ見てて飽きひん、オモロイ人やな

安「で、マル肝心なこと忘れてない？」

丸「あぁ、ごめんごめん、持ってきてくれたん？」

安田さんの座ってるソファの横に、死角になってたから気づかんかったけど、アタッシュケースのような頑丈そうな入れ物が置かれてる
机の上の書類やらコップやらを退かせると、安田さんがそのケースを机の上に置いた

安「いつもとは違う手に入れ方せなあかんかったから大変やってんで」

丸「ちゃんと報酬は渡すやん」

ニッと口角を上げた安田さんがケースの蓋の２つのロックをカチャリカチャリと開けて蓋を開くと小型の機関銃のようなものが2丁入ってる

雛「うわぁ、すごい…」

端に弾やお手入れ用具を入れる四角いスペースがあって、そこの蓋を開けるとオレンジ色の小さい玉が袋いっぱいに入ってる

倉「BB弾…？」

武器取引よりは公園でよく見る形やけど

安「正解、ご注文通り改造エアガン手に入れてきましたよ」

丸「どれくらいの威力なん？」

安「真っ直ぐ当たれば肌にめり込むくらい、かすっても当たり方によっては切れるで」

それもはやエアガンちゃうけどなっていうツッコミは置いておく
なんせ安田さんはおもちゃ屋さんではなく武器商やねんから
安田さんがジャラジャラとBB弾をセットして装填、マルの顔に向ける

安「目に向けて撃てば失明させれるね」

丸「ほんまに注文通りやん、ありがとー」

向けられた銃口を握ったマルはそのままエアガンを受け取って動作を確認してる

安「普通の銃より装填も簡単やし、弾の入手もオモチャ屋さんで出来るやろ、それに相当近距離で急所一箇所を狙い続けない限り人は殺されへんし、あと反動が少なくて弾数が多いから初心者でも扱いやすいし狙いやすい」

雛「一応殺せんねや…」

丸「支払いしましょか」

マルが立ち上がると安田さんがそれに続く

安「おおきに」

二人が一旦部屋から出て行って信ちゃんがマルが置いていったエアガンを触らないようにしながらジロジロ見てる