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思い出 ページ8
当時の俺は
金髪に、ピアスをつけて
文句を言ってくるやつに平気で罵声を浴びせる
そんな、今思えば恥ずかしことばかりしていた
親は何もいってこなかった
呆れてたんだ
だから俺も、好き勝手やっていた
その日、
いつものように友達とつるんだ後だった
急にぽつぽつ降り出した雨
次第に激しくなってきて
傘を持ってなかった俺は近くの喫茶店のに急いだ
「さみ〜・・・っ」
風が吹いてきて
薄い制服のワイシャツが濡れる
だけどお金もなくて
中に入らず身震いしながら腕をさすっていた
しばらくした時だった
遠くから
鞄を傘代わりにして
走ってくる人がいた
俺とは違うけど学生服を着ていて
その人は
偶然にも喫茶店の前で止まった
「・・・」
じっと俺を見た後
言ったんだ
「中・・・入る？」
それが、始まりだった
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作者名：青とんぼ
| 作成日時：2014年10月6日 21時
