激甘レモネード (ページ11)

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Episode 4 ページ11

『黄色の彼女と赤色の彼女。』

そのまま歩いていくと
突き当たりに部屋があるとこまで来た。

「ここ俺らの楽屋。時間までいつもここで待機なの」

「なるほど…」

「まだ緊張しなくて平気。集合が7時半だからメンバー早くてもくるの7時すぎだから誰もまだいないよ」

「あ、そうなの？」

少し肩の力が抜ける

「俺1個上の階に飲み物買ってくるから先入ってて」

「あ、私も…」

「いや、上の階結構人多いからここいていいよ。適当なとこ座ってていいし」

すぐ戻るからー！と言ってエレベーターの方へ消えていく裕太。
ここに立っていても迷惑なだけだし、
誰もいない…って言ってたよね？

裕太といた時よりなぜか大きく見えるドアを
ゆっくり引き開けた

「失礼します…！」

一応挨拶しとこ、
そう思ってドアを開けて部屋に入った瞬間

「「…え？」」

部屋の中には女の人がいた。

パッチリとした目に、整った顔
セミロング位の茶髪は綺麗に巻かれている

多分…女優さん…

誰もいないって言ったじゃん！！！と内心裕太にキレながらも
部屋間違えたかな？！とかまた色々考えてしまう

相手もびっくりしてて何も話せていない感じだ。
ここはあとから入った私が出てくべきだと思い
急いで口を開く

「えっと、ごめんなさい。私が部屋間違えたかもしれな…「あの！！！」」

遮られるように相手が口を開いた

「すみません！えっと、今みっ…いや、北山も他のメンバーさんも不在でして！挨拶なら7時半以降にって北山が言ってましたすみません！！！」

「え…？」

「…え、っと？」

何この気まづすぎる雰囲気

でもなんか挨拶って言ってたし
北山さん？のこともなんか言ってた

すると後ろのドアが開いた

「ごめんA！誰もいないって言ったのに居たわ笑」

「おー仲良くしてる？笑」

「裕太…！」「みっくん！」

「「えっ…？」」

入ってきたのは裕太と北山さん。

というか…今この人“みっくん”って言った？！