104期訓練兵のお姉さん (ページ10)

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壁外調査に出る為、馬に乗って街の中を通っていたときの事。

ふと視界の端に白い頭が入ってきた。

白？とあまり見慣れない色の頭に驚き、その方向を見ると、白い髪をした女が立っていた。

少し遠いからはっきりと顔は見えないが、離れていても分かるほどに随分整った顔をしている。

そう思っていると、目が合っている事に気づき、すぐに進行方向に目線を向けた。

ハン「あれ、どうしたの？リヴァイ。」

隣で馬を進めているハンジにそう聞かれる。

リヴ「珍しい髪色をした女がいるもんだな、と思っただけだ。」

ハン「珍しい髪色〜？...って、うぉおお！！すっっごい美人！！」

リヴ「おい、うるせェ。聞こえるぞ。」

ハン「褒めてるんだからいいじゃないかー！にしてもほんっとにすごい美人だねぇ。髪色も相まって天使みたいだ。」

天使だと？馬鹿らしい。

そう思いながらももう一度振り返ってさっきの女を見る。

ハン「小顔だし肌は真っ白！目はパッチリしてるしこの距離だからあんまりよくは見えないけど近くで見たらぜーったいもっと美人だよ！」

いやぁ！良いもの見れた〜！なんてはしゃいでるクソメガネは放っておき、俺はその女の着ている服を見た。

リヴ「...訓練兵か？」

ハン「確かに服が兵士のものだね。でもどうして訓練兵だって分かったの？」

リヴ「あんな目立つ容姿したヤツがいるなら噂で耳にしたことくらいあるはずだろ。見たとこ隣にいるガキ共と同じくらいの歳だろうしな。」

ハン「確かに！！でもあんな可愛い子が訓練兵かぁ。どこの兵団に行くんだろうね。ウチに来ないかなぁ。」

リヴ「憲兵にでも行くんじゃないか？」

何となく、綺麗な顔立ちから良いとこの出じゃねぇか、なんて思い、そう呟いた。