104期訓練兵のお姉さん (ページ37)

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本当に、謎ばっかりだ。

でも調査兵団に入ったからには、少しでもその謎が解ければ、せめて答えに近づければいいな、なんて思っているうちに私たちは巨大樹の森の中に入ってきていた。

右翼側に大きな被害をもたらした何者かが近づいてきている。

恐らく、巨人化できる人間。

巨人が近づいていることに気づけない森の中に入るのはまずいのじゃないか、どうするんだ、と不安になり、たずねるエレン。

「......エレン。フードを被って。」

自分もフードを被りながら少し焦っているエレンにそう言う。

エレ「フード？なんで...、、」

「いいから。フードを被って。」

エレ「まぁ、姉さんが言うなら被るけどよ...、」

そう言いながらマントのフードを被るエレン。

リヴ「どうした。」

そんな私たちの様子を見ながら言うリヴァイ兵長。

「....気休めです。」

リヴ「そうか。」

私の考えを理解したのか、そのまま前に馬を走らせるリヴァイ兵長。

リヴ「お前ら剣を抜け。」

すぐ後ろで黒い煙弾があがった途端、リヴァイ兵長はそう指示する。

リヴ「それが姿を現すとしたら、一瞬だ。」

その言葉とほぼ同時に、立体機動で移動している兵士が目に入る。

それから1秒もしないうちにその兵士の人は巨人の手に叩かれ、視界から消えていく。

代わりに視界に入ってきたのは女の姿をした巨人。

リヴ「走れ！」

その女の姿をした巨人は私たちの後ろに迫ってくる。

「あ、」

巨人が飛んできた風圧で、エレンが被っていたフードが飛び、顔が見えるようになってしまう。

「まぁ...そうなるよね、。」

エレンの姿をみて、彼から目を離さずに一直線に追いかけてくる女型の巨人。

それを止めようと調査兵の人達が飛び出すけれど、簡単に殺されてしまう。

そんな様子を見て、兵長に指示を！と言うリヴァイ班の皆さん。

兵長「全員、耳を塞げ。」

そう言われ、私は素直に両耳を塞ぐ。

エレ「姉さん...、！？」

「ほらエレン、言うこと聞いて？」

ね？とこの状況にそぐわないような優しい微笑みを浮かべ、首を傾げる。

そうすると、エレンは困惑しながらも指示に従った。

その瞬間、リヴァイ兵長は音響弾を撃った。