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壁の外は、案外綺麗な世界だった。



巨人を駆逐して、もっと綺麗な世界を見て回りたい。



きっと、この世界にはもっと綺麗な景色がたくさんあるだろうから。



壁に出て最初に思ったのはそんな事だった。



私達は陣形の1番中央で安全な場所だから巨人と遭遇することはなく、しばらく突き進んでいた。



でも煙弾の様子では右翼側の被害がすごいことになっていそうだ。



そのまま巨大樹の森に入っていき、リヴァイ兵長から作戦を伝えられたときのことを思い出す。



旧調査兵団本部での生活に少し慣れてきた頃の夜。



コーヒー豆を挽いて、コーヒーを飲もうと準備をする。



上手くコーヒーをいれ終わったとき、部屋の扉がコンコン、とノックされた。



あれ?誰だろう。ペトラちゃん?



そう思いながら部屋の扉を開けるとそこに立っていたのは予想外の人物、リヴァイ兵長だった。



リヴ「次の壁外調査の話をしに来た。」



次の壁外調査の話?



それなら皆いるとこで良くない?



わざわざこんな時間に私の部屋に来てまで??



何かみんなの前で話せない理由があった??



そこまで考えて、あぁ、なるほど。と理解した。



「どうぞ入ってください。」



微笑んでそう言い、リヴァイ兵長を部屋の中に入れると、兵長はその整った顔を少し歪ませた。



リヴ「...オイ、コーヒーの匂いがするぞ。」



「あ、兵長コーヒー嫌いなんですか?それはすみません。紅茶ならありますけど飲みます?」



この前ずっと気になってた茶葉、買ったんですよ。と言うと、少し悩んだ後に頂こう。と言ったリヴァイ兵長。



紅茶好きなのかなぁ、と思いながら紅茶をいれ、その間にリヴァイ兵長は口を開く。



リヴ「俺が来といて言うのもなんだが...、こんな時間に男をホイホイ部屋に入れるのもどうかと思うぞ。」



「そこまで貞操観念低くありませんよ。だってリヴァイ兵長、次の壁外調査のお話をしに来たんでしょう?わざわざこんな時間に部屋に来てまでするって事は誰かに聞かれたくないんだろうなぁって。」



「誰かに聞かれたくないお話ってなんだろう。あぁ、なるほど、裏切り者がいるかもしれないってお話だな。そのお話ならエルドさん達を介さずに兵長が直接来た理由も分かるなぁ。区切りをつけるとしたら壁が破られたあの日。信用出来るのはあの日より前から調査兵団いた人達だけ。」

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みかんかん(プロフ) - こんなお話が読みたかった!!ねぇさんかっけぇ! (11月19日 21時) (レス) @page29 id: 48f028211d (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - ねぇさん好きすぎます。 (11月18日 23時) (レス) @page26 id: 4b5ee6fd5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃま(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです、、😭😭更新楽しみにしてます...!! (11月16日 23時) (レス) @page26 id: 6a1ddb5ea7 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - さすが我らがネェサン!!!!!!! (11月8日 22時) (レス) @page20 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 好きです!!一生ついて行きます姐さん!!!ー (11月6日 18時) (レス) @page16 id: bda3c5db2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:COCOA | 作成日時:2023年11月5日 19時

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