104期訓練兵のお姉さん (ページ33)

今日:37 hit、昨日:71 hit、合計:163,256 hit

・ページ33

・

あれからエレンは目を覚まし、リヴァイ兵長と部屋の前でお話をしていた。

リヴ「それにしても...ガキにしては随分冷静な対応だったな。」

エレンとのお話を終えた後、私の方に視線をやりながらそういった兵長。

「それは...、団長が私にここに行け、と指示した理由はエレンの不安を少しでも無くしてスムーズに実験を進められるようにするためですし。あそこで私までエレンに敵意を向けちゃったら元も子もないでしょうし。そりゃあもしエレンが自我を無くして暴れたら項を削ぐ覚悟はありましたけど、。」

リヴ「ほォ。」

「......ところで兵長、。私、ガキじゃないです。」

兵長「？、どっからどうみてもガキだろうが。」

エレ「あの、兵長...、。A姉さん、今25です、。」

言いにくそうにそういったエレンに、衝撃を受けたような表情をするリヴァイ兵長。

リヴ「バカ言え...、18そこらじゃねェのか、？」

「25です。」

そう言ったあとも、25...、？と困惑した表情を浮かべながら呟くリヴァイ兵長。

「確かに自分でも童顔なのかもとは思ってましたけど......そんな驚きます、？？」

リヴ「いや.........、悪かった。」

「別にいいですけど...、。」

それから部屋の中に呼ばれ、ハンジさんから今回のエレンの巨人化から考えられることを聞く。

エレンの巨人化には明確な目的が必要なのではないか、と考えたハンジさん。

確かに、自傷行為だけで巨人化出来るなんて誰が言った訳でもない。

自傷行為と明確な目的、この2つが重なったときに初めて巨人化出来るのかもしれない、というのが今回の実験から得られたことだった。

その結論が出ると、エレンは意図的に許可を破った訳では無いんだな、とグンタさんに聞かれ、はい。とエレンは答える。

すると、私とリヴァイさん、エレン以外のリヴァイ班の皆さんが自分の手を思いっきり噛んだ。

慌てるハンジさん、私もハンジさんと同じように驚き、口元に手を当てる。

俺たちが判断を間違えた、その些細な代償だ、とグンタさんは言った。

それに続けてペトラちゃんは、私達はエレンを頼るし、エレンも私たちを頼って欲しい、とエレンに言った。

だから、私たちを信じて、と。