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四十八人目 ページ8

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凛「とりあえず、これは回収っと」





社の中心部にある、小さな祠。

開くと、空中に浮いた水の球と、その中にある青みがかった白色の鱗。
水球の下には真紅の敷物がある。




凛「へぇ、水が空中に浮いてる。これはセッちゃんがやってるの?」



泉「そうだけど?離れているとはいえ俺の一部。村の奴らはその敷物に置くだけだったから、急いでそれの中に閉じ込めたの。」



司「現世の物には触らないのではなかったのですか?剥がれたことで、鱗が現世の物に成り下がったと言っていましたが……?」



泉「それは鱗が下界の空気に汚染されていったから。剥がしてすぐに、たまたまあったこの祠に入れようとしてたからギリギリ間に合ったの。」



嵐「そういうモノなのねェ。でも閉じ込めていたなら汚染されてないんじゃないの?」



泉「いや……一度人間の手の中に入った時点で汚染は始まってる。あと少し遅かったら水球にも閉じ込められなかったかもしれない。」



レ「まぁ、とりあえず祠にある鱗は盗めたな!次は村の長が持っている方だけど…。これは行く者を選ぼう。」



嵐「アラ、みんなで言ったらダメなの?」



レ「大勢で行くと目立つだろ?おれは辻斬りの噂が村にも届いてる可能性があるから無理だ。セナもその姿じゃ勘付かれる。
人に化けられるナルと……ナルに何かあった時助けられるようにリッツとスオ〜もついて行ってやってくれ。」




凛「おっけ〜。ナッちゃんのこと守ってあげる。」



司「傷一つ付けさせません!お任せください。」



嵐「頼もしい護衛が二人もだなんて、嬉しいわァ!王さま、アタシは村の人間の気を引いたり鱗の場所を聞けばいいのね?」



レ「そうだ!ナルなら、できるな?」



嵐「フフッ舐めないでちょうだい。これでも伊達に甘味処の店主やってないわ。」



レ「わははっ頼もしいな!決行は夕暮れだ。暗闇に包まれた瞬間、誰にも気付かれることなく鱗を頂戴する!」






こんな時、俺たちをまとめるのは何故かいつも王さまが適任だ。

太陽に背を向けながら高らかに笑う彼に、やっぱり俺たちの王はこの人しかいないのだと思った。





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設定タグ:あんスタ , 朔間凛月 , 呪い   
作品ジャンル:恋愛
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かお(プロフ) - はじめまして!更新停止は悲しいですが、また更新して下さるのを待っています! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月1日 0時

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