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四十二人目 ページ2

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凛「そろそろ朝になるし、別の場所に移動しないと怪しまれるかもねぇ」


そう言えば、ナッちゃんが思い出したように声を上げた。


嵐「なら、アタシのお店にいらっしゃいな!」


レ「ナルのお店?何売ってるんだ?」


嵐「大盛況の甘味処よォ。味は保証するわ♪それに、あそこなら司ちゃんも来るかもしれないし。」


凛「そういえば会ったんだってね。スーちゃんは人間?」


嵐「人間……だけど、ちょっと面倒な立場ねぇ」



彼が顔を曇らせた理由はわからないけれど、朝になり周りがだいぶ賑わってきたので会話は控えめにする。



嵐「此処がアタシのお店。先に入っていて頂戴、今お店を“夜”にするから」



王さまを引っ張って店内に入っていると、ナッちゃんが店の暖簾を下げた。
それと同時に店内の空気が変わり、暗くなる。

(ふぅん……結界魔法みたいなものかな。流石上位の妖)


指先に狐火灯しながらニコニコと歩いて来るナッちゃんは、妖の姿に戻っていた。



レ「うん、ナルは化けてる時よりその姿の方が綺麗だなぁ」


嵐「アラ本当?王さまったら口説き上手ね」


凛「そんなことより、スーちゃんのことを教えてよ」


レ「あぁ、スオーはおれと同じ人間なんだっけ?アイツの事だから、また身分の高い家に生まれたんだろ」


嵐「身分の高い家っていうか……アタシや凛月ちゃんにとって、かなり面倒な職業を代々続けている家ね」


凛「____それって、まさか」








司「鳴上先輩!“夜”になっておりますが、なにかありましたか?!…………って、え?」


嵐「司ちゃん?!どうして入って来れたの?」


レ「あっ!スオ〜!!久しぶり〜☆」


凛「……スーちゃん」





スーちゃんが手に持っている札。きっとナッちゃんが何かに襲われていると思って取り出したんだろう。


(あの札の紋、見たことがある)






『妖が来ようと、この町はきっと安全だ』

『そうさ、なんたって____』






司「凛月先輩………鳴上先輩………」







『祓い屋で優秀と名高い、“朱桜家”がいるのだから』








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設定タグ:あんスタ , 朔間凛月 , 呪い   
作品ジャンル:恋愛
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かお(プロフ) - はじめまして!更新停止は悲しいですが、また更新して下さるのを待っています! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月1日 0時

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