▼ 通学…07 ページ8
‥
訳がわからなくて
ごちゃごちゃになった頭の中を必死に整理しようと思ったけど,
整理が付くどころかどんどんぐるぐるなっていく一方で。
「……あの?」
平静を装って出したつもりの言葉がこれだった。
黄瀬君と呼ばれていたその人は、二秒くらいボーッとしていたけど
すぐにハッとして言った。
「えっと、ちょっと場所変えよう?」
「……はい? っえ!?」
気づけば校門が、もはや目にはっきりとうつらないほど遠くに来ていた。
ていうか、私なにかしたっけ!?
場所変えるほどの問題になるようなことした!?
.
連れてこられた所は交差点の近くにあった喫茶店だった。
「えっと……コーヒー二つ下さいっス」
数分して店員が持ってきたコーヒーを、
黄瀬君は私の前に差し出した。
「はい、どーぞ」
「……」
……私? コーヒー飲めませんが何か?
「え……そうなんっスか!?」
「読心術!?」
「思いっきり声に出てたっス!」
結局、コーヒーは紅茶と取り替えてもらった。
何か申し訳ありません。
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作成日時:2014年3月24日 16時