36話 ページ39
貴方視点
図工の課題を見ていた
坂田くんは苦戦しているだけあって切り絵がいびつな形をしている
五年生の似顔絵は個性が出ていて三年生の版画は二人ともデザインセンスがあるから上手にできている
そしてそらるくんの描いている絵は、とても大切な思い出だってことが伝わってくる
貴方「よし!こんなものか!」
確認が終わり私は学校の鍵を閉めて帰ることにした
まだ夕方の5時だ
歌詞さんは図書館に行ってるし今日は私が鍵を占めなくちゃいけなかったのだ
帰り道を歩いていると
まふ「あ、先生こんにちは!」
まふくんは紙を抱えていた
貴方「まふくんなにかしていたの?」
まふ「えーっと作曲を」
貴方「作曲?」
まふ「はい!よく森に行ってスマホのピアノで音を確かめながら作曲するんです!自然に囲まれた森の中だとすっごくインスピレーションが湧くんですよ!」
作曲なんてすごい才能だなぁ
まふ「そうだ!今度先生にこの曲聞かせてあげる!」
貴方「いいの?」
まふ「うん!先生と……あとそらるさんにも」
そう言ったまふくんは少し頬を赤らめていた
まふくんにとってもそらるくんは大切な人なのだろう
まふ「そらるさんは僕の音楽いつも褒めてくれるんですよ!僕将来は音楽関係のお仕事をしてみたいから」
まふくんは音楽が好きだってすごく伝わってくる
そして音楽が大好きになった理由にもそらるくんが入っているんだろうな
まふ「それじゃあ先生バイバーイ!」
貴方「さようなら、また明日」
まふくんは笑顔で手をブンブンと左右に振っていた
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