第5泊【切原君と春宮さんのアリスちゃん】 1 ページ13
目線無し
幸村が何かをAに囁くと、Aは驚いた顔をした後、軽くうなづき、切原が出て行ったドアからAも走って出て行った。
青学レギュラーは訳が分からず、ただ某然とするだけ。
ただ、幸村がふわりと微笑んでいたのを、青学レギュラーは軽く見ただけだった。
####
貴方「切原さん！どこに居ますかー！切原さーん！」
Aは体育館から走って出て行った後、切原の名前を呼びながら切原を探すが、全然うんともすんともしない。
呼び過ぎたせいか、喉が痛くなって来た。しかしAは止める訳にはいかず、懸命に切原の名前を呼ぶ。
貴方「切原……？？「何だよ、そんなに俺の名前連呼しやがって。」……！」
Aは声のした方を見ると、確かにそこには切原の姿が。
目は確かにAを睨み、警戒している様子。Aもそれには気付いており、下手に刺激はしない。
貴方「私、幸村さんから聞きました。確か、女嫌いなんですよね？」
そうAが言えば、切原は少し目を見張り、睨んでた目を抑えた。そして静かに、ポツリポツリと話し出した。
切原「…………幸村部長からか。やっぱり、お前は違うのかな。俺さ、女嫌いっていう理由は、テニス部の周りにいるミーハーが原因なんだよ。」
「まっ、部全員が思ってるけどさ。」とハッと鼻で笑う。どうやら切原の女嫌いは、テニス部の練習を邪魔するミーハー女だったらしい。
Aは理由がわかると、何と無くそんな気もして来た。好きでやっているものに、キャーキャー言って邪魔されては、腹立つのも分かるかもしれない。
貴方「そうでしたか……。では、私を警戒していたのも納得できます。」
Aは特に動じる事なく、静かに笑いながら、切原に言う。
切原はまた不思議そうにすると、フッと笑ってAの方に近づいた。そして急に申し訳なさそうな顔になる。
切原「わ、悪かったよ、警戒してて。お前はミーハー女みたいな奴じゃねぇってよーく分かった。え、えっと劇だったっけか？そん時同じ役同士、よろしくな。(二カッ)」
そう、元気な笑いで笑う切原。人懐っこい笑みで、今までAに対して睨んで警戒していた面影は何処にもない。
Aもそれに安心し、先程幸村に囁かれた言葉を、切原に伝えた。
貴方「切原さん、アリスの設定のお話なんですが………」
切原「アリスの設定……？」
***
第5泊【切原君と春宮さんのアリスちゃん】 2→←第4泊【劇を舐めちゃいかんのです】 5
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「愛され」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那 - 可愛いぃぃぃ〜♪ (2018年5月3日 23時) (
レス) id: 669a2abbdb (このIDを非表示/違反報告)
リー - 続きお願いいたします。 (2017年7月16日 12時) (レス) id: d528214b0c (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - テツナさん» コメントありがとうございます！はい、これからも頑張らせてもらいますので宜しくです！ 幸村「テツナさん、コメントありがとう(^ ^)アリスめっちゃ喜んでたよ（笑）これからも宜しくね！」 (2016年5月29日 11時) (レス) id: 676688d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
テツナ - おもしろいからこれからも頑張ってーーー (2016年5月28日 18時) (レス) id: 4565e2e66f (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - かえるさん» ありがとう！(*^^*)これからも面白くかける様に頑張る！応援ありがとう！ (2016年5月15日 10時) (レス) id: 676688d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリス | 作成日時：2016年4月23日 14時
