尊重できないもの 33 ページ34
『まだお昼だし、夜公演まで時間はたっぷりある。もう1回、黒崎棗の歌聞きたいって人ペンライト思いっきり振れ！！！！』
そう大声でいえば1人から10人…50人から100人…と続々とペンライトが振られる
『棗…今日久しぶりに君のライブ見た時さびっくりした。あの時より断然歌もダンスも上達してた。』
「…」
僕は棗に手を差し出す
『ねぇ、僕もう1回聴きたいんだけど。お客さんも待ってるよ。』
後ろからは「なーつーめー！なーつーめー！くーろーさーきーなーつーめー！」とアンコールの声も聞こえる
『練習…したんでしょ？頑張ってるじゃん。見せてよもう1回』
「当たり前だろ…逆先夏目を越して…お前より上に行くために毎日遅くまで練習してんだからよぉ」
涙を拭い、手をとる黒崎
『はい、マイク』
最後に歌ったのは僕だったのでマイクを渡す
「おう…………」
そのままはけようとすれば、ふと声をかけられる
「お前、相変わらず夏目の事ばっかだな。普通は自分のことバカにされたら嫌だろ」
『確かにそうだね。僕も嬉しかったなんて言うドM思考はないし、嫌なことは嫌だよ。』
『でも、』
『大好きな子がバカにされるのはもっと嫌なんだよね。』
そう答えれば小さな声で「そうか…悪かったな」と言う棗
『ほら、お客さん待ちくたびれてる。』
「あぁ」
黒崎の歌声と同時に綺麗な演出が始まる
『がんばれ。黒崎』
舞台袖で言うこの声はきっとあいつに届いてない
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Dell(プロフ) - ★さん» 初めまして、コメントありがとうございます。当作品の主人公は女の子です。ボクっ娘 となります。注意喚起しておりませんでした申し訳ございません！ (2021年1月26日 17時) (
レス) id: 84f4d254db (このIDを非表示/違反報告)
★ - 1つお伺いしたいのですが主人公は女の子ですよね？何故一人称が｢僕｣何ですか、、？ボクっ娘ですか？！ (2021年1月22日 13時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dell | 作成日時：2020年7月3日 20時
