尊重できないもの 19 ページ20
『はぁ…はぁ』
なんとか2人をまいてここまで来たがつい最近まで自宅警備員をかましまくってた僕が全力ダッシュをしたので流石に息が荒くなり、体力も限界でベンチに座る
ふと風が吹く。涼しい風が全身で感じられる。
『涼しい…』
「こんな所で何してんのぉ〜？って………汗かいてるのに拭きもしないで何してるのぉ〜？」
『なんです…ワカメ…』
「誰がワカメだってぇ…？」と暗黒の笑みで近づいてくる
そうこの人3年の瀬名泉。通称ワカメ
そこそこ仲良い
「ほらぁ…こっち向いて風邪ひいちゃうでしょぉ…？まったく…結局俺がいないと何も出来ないんだからぁ」なんて自身の振る舞いに惚れ惚れしながらワカメはポケットに入ったハンカチで汗を吹いてくれる
『ありがと。洗って返す』
「んー。別にいいけど珍しくお礼をしてくれるって言うからお言葉に甘えるねぇ♪」
なんて言ってハンカチを渡してくれる
「それで？運動嫌いなあんたがなんで汗だくでここに居るわけぇ？」
と、珍しい僕の行動に心配したのか話を聞きたそうにするので、あんずさんやちーちゃんのことを話せば「なるほどねぇ」なんて言葉が返ってきただけ
「俺は恋のライブ好きだからして欲しいって思う。きっとあの子たちもそうだと思うけど、きっとあんたはまだライブしたくないんでしょ？」
『うん。夢ノ咲に戻ってきたのも宗との約束を守りに来ただけだしライブなんてもってのほか…やる気なんて…でない』
ベンチの上で体育座りをして顔を伏せる僕
「俺は恋がやりたいと思えた時にやればいいと思うよぉ？一生やりたくないって訳じゃないんだろうし」
優しく僕の頭を撫でながら話す泉くんは幸せそうな目をしてた
「まぁでも？なんかあったらお兄ちゃんを頼ってくれてもいいよぉ♪」
なんて冗談なのか本気なのか分からない感じで言われる
でも嬉しかったからお礼は言わなきゃね
『うん。ありがとワカメ』
「ちょっとぉ？！そこはお兄ちゃんって言ってくれるところでしょ？」
なんて言って最後は2人揃って笑う
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Dell(プロフ) - ★さん» 初めまして、コメントありがとうございます。当作品の主人公は女の子です。ボクっ娘 となります。注意喚起しておりませんでした申し訳ございません！ (2021年1月26日 17時) (
レス) id: 84f4d254db (このIDを非表示/違反報告)
★ - 1つお伺いしたいのですが主人公は女の子ですよね？何故一人称が｢僕｣何ですか、、？ボクっ娘ですか？！ (2021年1月22日 13時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Dell | 作成日時：2020年7月3日 20時
