21話 ページ22
伏黒side
あの人化け物か?先輩と戦っている彼女を見て本当にその言葉しか浮かばなかった。
呪具使いの先輩と対等どころか、さらに上回っている。しかも淡々と話しながら相手をしているのだ。
あれで術式を使っていないんだから、もはや恐怖でしかない。担任と戦ったらどっちが勝つのだろう、と久々にあの人と比べられる人と出会った。
釘崎「Aさん、強すぎるでしょ。術式使ったらもっと強いじゃない!反則よ!」
目で追えないくらいの激戦を眺めながら、釘崎に共感する。俺はあの人みたいに、強くなれるだろうか。
____
パンダ「重いの貰ったな、真希」
真希「加減もできねえのかよ、馬鹿力め」
『マジごめん、思いっきり蹴っちゃった』
真希「あれで本気じゃないのがさらにムカつくッ」
彼女を見てもうひとつ思うことがあった。
そっくりなんだ、自分の担任に。
戦闘中の話し方も雰囲気も、少し頭にくる所も、何もかも似ている。そっくりそのままという訳では無い、ただ似ている。そう思った。
真希「マジで骨いったんじゃねぇか?」
『さすがにそこまでやらないよ』
真希「全く信用なんねぇ」
パンダ「ならないな」
狗巻「しゃけ」
こういう所もそっくりである。2年の先輩に囲まれながら話している彼女を見て、やはりそう思った。
『てか、ご飯行かない?焼肉食べたいんだけど』
釘崎「Aさんの奢り!?」
『しょうがないね、みんな頑張ったからお姉さんお財布開けちゃおっかな』
釘崎「やったー!!」
パンダ「高いの食おうぜ、高いの」
狗巻「しゃけしゃけっ」
真希「その前にこの怪我治せよ」
『あぁ、ごめんごめん』
いや、こういう所は似てないな。彼はこんなに優しくない。
彼女は思ったより優しい人だろうと思う。
『恵〜、行くよ〜』
伏黒「あ、はい。てか、奢りっていいんですか?」
真希「こいつに気なんて使うのがもったいないぞ」
パンダ「そうだそうだ」
狗巻「しゃけしゃけ」
『恵はいい子だね、養ってあげよっか』
伏黒「それは大丈夫です」
『あら、そう』
俺の名前を呼ぶこの人の声が、何故か心地がいい。
伏黒ではなく、恵と呼んでくれる所も彼そっくりだ。
会うのは2回目なのに、何処か憧れの気持ちが自分の中にあった。この感情がこの先何に変わるかは分からないが、この人のようになりたい。
___少しだけ、そう思った。
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時