【文スト】モブでいい。モブがいい。

13 ページ14

「いいんじゃないですか武装探偵社！」

鬼の入社試験が待ってますけどね

「だよねー！人を助けたいって純粋な気持ちもあるんだけどね、実は...」


そして先輩は私に顔を近付けて小さめの声で言った。


「そろそろ彼氏欲しいなって思ってて☆」


「...」

「なによその呆れた目は！結構本気だからね私！」

だって拍子抜けしちゃいましたよ。もっとなんか重大な話だと思って身構えちゃいましたし。

「でもそしたらなんで武装探偵社なんですか？今の場所にいい人とかいないんですか？」

「ばっか今の場所にいる男性店員は全員彼女いるのよ？」

「...知らなかった。えっじゃあ店長は？」

「あーあの人はいないけど無理」

「結構バッサリいきますね。」

なるほど。だから顔面偏差値が特別高いと噂の武装探偵社を選んだわけですね納得。

「きっといい人見つかると思うんだ〜」

変人もいっぱいいますねどね。

「これで私も彼氏できる！...多分」

「先輩なら大丈夫ですよ」

「それいろんな人に言われたけど結局できたことは1度たりともないの」

「....えっ？」


『1度たりとも』？嘘でしょ先輩嘘でしょ！


こんなに...こんなに美人なのに！！



「私の理想の王子様が現れてくれないだけなんだけどねぇ」


あっはい。わかりました。






先輩は俗にいう残念美人なんですね。


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
黒岩涙香(るいこう)(22)

後輩思いの優しい先輩
めっちゃ美人だけどちょっと残念
理想が高すぎて彼氏いない歴=年齢

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す