【文スト】モブでいい。モブがいい。2

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ピンポーン

「はーい..あっ先輩」

「やっほAちゃん！探偵社に...ってなにその格好地味っじゃなくて味気ない！！」

「どっちも意味そう変わりませんよ？」


はあ...遂にこの日が来てしまった....


探偵社に行く日ですよ...


憂鬱以外の言葉が出てこない...


「もぉっ！うちの店員なんだからもっとお洒落にしなきゃダメでしょ？」

「えー」

「えーじゃないの！ほら！着替えよ！お邪魔しまーす」


そう言って先輩は私の家に入って勝手にクローゼットを漁り始めた


「なんで同じような服がいっぱいあるの...え、前私があげた服以外全部似たようなのばっかじゃない...」

信じられないものを見るような目で私を見てくる先輩

「服なんて着れればいいんです」

「貴方それでも服屋の店員？！？」

「でも全部ダサくはないですよ」

「...うん？」


だってめっちゃお洒落でも変にダサくても目立ちますからね

背景と同化できるよう、どこにでもいそうなコーディネートをちゃんと考えてるんですよ私は！偉いですよね！


地味=ダサいじゃありませんからね！...え？そうですよね？(震え)


「....待てよ？このシャツとこれ合わせて、ここをこうアレンジしたら...おっいい感じ！」

なんか先輩がブツブツ言ってる...

「Aちゃんこれ着て！」

「えっ」

「あとはメイクと髪ね！」

「えっあの」

「つべこべ言わずにさっさと着替える！んで着替え終わったらここに座って！」


訳も分からず隣の部屋に服と一緒に放り込まれた私

あの、先輩、ここ、私の家


...もういいや考えるのやーめた！着替えましょう

...えっなにこれお洒落。なんで？なんでなんだ？組み合わせ次第でこんなに変わるものなんですか？？

「げっAちゃんメイク道具もろくに揃ってない...私の使お」

すみませんね私女子力皆無なんでメイク道具全然持ってないんですよ

アイライナーとリップ。はい終わり！って感じですよ。やばいですかね？やばいですよね知ってます

「先輩着替え終わりました...」

「おっいい感じだね！じゃあ座って！メイクと髪巻く！くぅー！腕が鳴るねェ！」

あ、さっきの「腕が鳴るねェ」ちょっと与謝野さんぽかったです
.


.


.

-数十分後-

「はい完成ー！よっしゃ探偵社行くよ！」

「逝ってきます...」

「なんか漢字違くない？」

いえ合ってますよ...私にとっては地獄の始まりですから...

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