ノート ページ6
〜貴方・side〜
他愛ない。
簡単な言葉で済ませたけど、少し時間が経つととんでもなく大胆な会話をしたことに気づいた。
『唇つまみ上げたい』
『ニカちゃんて呼んでいい?』
『童貞なの?』
後悔ポイントは、この3つ。
いきなりニカちゃん呼びなんて、図々しかったかな…。
アヒル口可愛いとはみんな言ってるけど、つまみあげたいって思ってるのは多分私だけ。
挙げ句の果てに、童貞なのかなんて…。
私、どうかしてる。
だって、ニカちゃんはあの日のこと、私のこと、全く覚えてなかった。
苦節1年半。いつ話しかけようか、ずっと悩んでたのに。
勢いで借りたノートをパラパラと見る。
男の子なのに、綺麗にとってある。
一見ヤンチャそうに見えるのに、授業はいつも前の方の席に座って真面目に聞いてるし、友達といても私語とかほとんどしてない。
でも、笑うと凄く可愛くて。
ニカちゃんのこと全然知らないのに、そのギャップを遠くから見つめるだけで私はキュンときてしまったんだよ…。
借りたノートが、今の私たちを繋ぐ糸。
想いを込めて、今時珍しいけど、手紙を挟んだ。
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kanon(プロフ) - 大好きなニカちゃんのスピンオフみれて嬉しいです!本編もまだ途中ですがみっくんにものめり込んでます♪でもやっぱりニカちゃん好きなので嬉しいです!ありがとうございました! (2017年2月1日 19時) (レス) id: 21ebf13f97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2015年10月20日 21時