アンジュ・エ・デモン 2nd

57 ページ7

「うそ、ついに！？ついにそこまで進展したの！？


そっかぁ、良いなぁ爆イケメン彼氏だね！！！」




「いや、まだ返事はしてなくて…」



「え。何で？迷ってるの？」



「うん…ちょっと悩んでる…」



「もったいな！


…まぁ、でも爆イケすぎて気が引けちゃうのは分かる気もするすけどね。


けど！好きって藤井さんから言ってくれたんだし自信持って良いと思うよ」







百合の言ってる事も、一理ある。





だけどもう一つ…








「高橋、これ営業で回しておいて。新システムの導入案内やから」



「ありがと。…新システムかー…せっかく今のシステムに慣れたのになぁ」



「あ。機械音痴か？」



「そりゃそうだよ。得意そうに見える？」



「いや、見えん。ところどころに鈍臭さを醸し…いたっ！」






鈍臭くて悪かったですね！

ハッキリ言われる前に横にあった腕を軽く叩いた。







「ウソウソ。分からんくなったらいつでも聴きにきて。岡野でも良いしな」



「うん、ありがと…」







じゃ、っと去っていく重岡くんを見送って、自分のパソコンを見てため息をつく。




私は昔から、男友達ってあんまり出来る方じゃなかった。

仲良くなっても、結局はどちらかの恋愛感情の上に成り立ってる関係なんだって。







重岡くんの場合、はじめの印象は騙されてたのもあって最悪。






だけど、仲直りしてからはなんか…








流星くんお疲れ様。金曜の夜デートしませんか?







ぼんやりと重岡くんの事を考えていた思考を遮る流星くんからのお誘いLINE。







貴方お疲れ様。ありがとう、楽しみにしてるね!







さっき買ってきたカフェモカを見つめながら、流星くんへ返信をした。

58→←56

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す