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少し髪を掬われて、そのまま耳にかけられた。
何…?何が起こってる…?
北山「いいよ」
「え…」
北山「さっきの話」
「さっきの話…?」
北山「高橋なら、いいよ…」
さっきの話って…何?何言ってるの…?
「あの…」
北山「…意味、分かんない?」
「分かんない…」
北山「ん、ならいーや。
っつーか、どけっての。いつまで人の事押し倒したままでいるんだよ!」
急に一変した空気に、こっちの頭がついてかない。
色んな顔、こんな短時間に見せられたら混乱するじゃん。
「あ…ごめん…。大丈夫?」
北山「大丈夫…。高橋は?どっこも打ってない?」
「はい、お陰さまで…」
北山「なら、良かった。…そろそろ帰るか?遅くなったし、送るよ」
時計は21時を回ってた。明日は月曜日だし、そろそろ帰らなきゃ仕事に響いちゃう。
帰り道、何となく私は気まずくて、黙ってさっきの言葉の意味を考えてた。
『高橋ならいいよ』
…何が、いいの?意味分かんない。
北山「あー今度さぁ、西日本の同期のやつらもこっちきて合同研修あるじゃん」
「へっ!?」
北山「…いや、今度玉森達がこっち来て、合同研修あるよなって言ったんだけど」
「あ、あぁ…そーだね…玉ちゃん達に会うの半年ぶりだね」
玉森くんは同期だけど、西日本支部の大阪支社勤務。私達の同期の中では、長身イケメン色白モデル体型の1番人気の王子さま。
はじめの頃、よく女の子で集まって東の藤ヶ谷、西の玉森なんて言ってたな。
北山「高橋って、あんまり俺の話聞いてないよなー…自分のトークスキル低いのかなって落ち込むわ」
あははって一人笑う北山くん。
「ごめん…話、聞いてるから大丈夫だよ…?」
北山「本気で言ってねーよ(笑)。
…いや、みんな久しぶりに同期集まるから、飲みに行こーぜ?二泊三日あるから、みんなで予定合わせて」
「うん!楽しみだね!」
それからは、何でガヤくんと森ちゃんは未だに付き合ってないのかとか、ニカちゃんは何であのキャラなのに経理なのかとか話してて、気づけば私の家の前に着いた。
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さくらんぼ(プロフ) - えりんぎさん» えりんぎさん、コメントありがとうございます♪今久しぶりに読み返して、もどかしい。。。笑となりました。楽しんで貰えて嬉しいです(о^∇^о)1年前の作品なのに、なんだか懐かしくてほっこりです♪ (2017年1月21日 17時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - その後の北山君のシーン見ちゃうとなんか切ないです・・・笑 あ〜日奈ちゃん・・・って笑 (2017年1月21日 13時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ(プロフ) - こんにちは!! みっくんファンのえりんぎです♪lucky colorとってもおもしろくて一気に読んじゃいました!! このもどかしい関係・・・ どうなるのかとっても楽しみです!! でも主人公ちゃん、「同期なんかめんどくさい!!」って言っちゃうなんて・・・笑 (2017年1月21日 13時) (レス) id: 424e396b6c (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 由貴さん» コメントありがとうございます!part2に続いてますので、是非読んで貰えると嬉しいです♪ (2016年1月14日 17時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - こんばんは!!凄く良いですね!!続きが気になります!! (2016年1月13日 22時) (レス) id: bf39404b50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2015年12月27日 16時