ｉｆ… (ページ32)

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驚愕② T ページ32

～T・side～

別れてから、めっちゃ荒れてた。

クラブ行ったり、飲み会行ったり、途中女の子と抜けたり…でも、なぜか周りからたまに聞くのは、ミツが手を出してこないって話ばかり。

こっちから聞いてもはぐらかしてばっかだし。

ニカちゃんにも同じだったんだな。

俺とニカちゃんの視線に負けたのか、ミツはため息ついて白状した。

北「…してねーよ。しよーと思って、女の子お持ち帰りしたり声かけたりするんだけど！

イザとなるとダメなんだよ。たたないんだって。気配すら感じないから、何もしたいっておもわなくて。

まじ、俺病気かと思った」

気まずそうに言うミツに、俺達は顔見合わせて苦笑い。
すげー驚愕。
あのミツが。テイクアウトのミツと名を知られたミツがそんなになっちゃうの？？

いち早く衝撃から回復したニカちゃんが、意地悪そうな顔でニヤニヤしながらミツの肩を叩いた。

ニ「大丈夫だって！そんだけ、まだAちゃんのことが好きだってことじゃん！

再会したんだろ？どーだった？」

北「…ん？ばっちりだった。想像だけでご飯何杯でも」

ニ「じゃ、余裕じゃねーか！」

北「だな！」

あははっと二人で笑ってる。

そっか。本当にミツって何も無かったんだ…

Aちゃん幸せ者だね。こんなに一途に愛されて。

邪魔くっさいから、早くくっつけばいいのに。

あんまり余裕かましてほっとくと、また俺が…

いや、無いな。