ｉｆ… (ページ31)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:222,076 hit

驚愕 T ページ31

～T・side～

女「玉森さーんっこうですかぁ？？」

「んーもう少し下がれますか？そうです、そんな感じ」

カメラマンになりたくて、有名カメラマンの見習いになった。昔から動物が好きで、写真とか撮りまくってたから…いつか、俺がワンコカレンダープロデュース目標？

でも、世の中甘くない。俺に回ってくるのは、いっつも女性向けファッション誌の読者モデルコーナー撮影か、街角ピンナップ。
俺の履歴書の希望職種欄見た？って感じだけど、…まぁ、仕方ない。
仕事回してもらえるだけでもありがたい。

で、チーフカメラマンが撮影しやすいようにモデルさん達と段取りしてると、何か視線感じる…
振り返ると、あっ！！！ニカちゃんだ！！！

ニカちゃんがぶんぶん手を振ってくる。
スーツ着て、おっきい荷物持って…あ、社名入ってる。コー○…おっ。俺なんかでも分かる薬の会社じゃん。やるなぁ、ニカちゃんエリートだ。

少し話して、夜飲みに行こうってなった。
で、今現在のこの状況。

ニ「玉、彼女いるの？」

「んーいるような、いないような？」

北「なんだそれ。するだけの子ってこと？」

「まぁ、そんな感じ。忙しくてなかなかちゃんとした彼女なんて作れないよ。休みでも平気で仕事入れてくるし。

ニカちゃんはまだ続いてる？」

ニ「うん、何とか。でも遠距離ってムズいよね。思ってることとか伝わらないことも多いし」

「ミツは？って聞いたら、未だに傷えぐる感じ？」

北「いや…俺は、奇跡の大復活を」

ニ「え？何それ」

玉「やっと吹っ切れたの？」

「吹っ切れたっていうか…復活と言うか…」

ニ「えっえっ？！Aちゃん？」

「…うん。偶然再会して。多分、まだあっちも気持ち変わってないと思うんだけど…今は探り中」

へー…ミツ、小悪魔ちゃんとヨリ戻すかもなんだ。

３年前、あんなに絶対誰にも渡さない！！みたいに威勢良かったのに、思いの外アッサリと別れちゃってビックリした。

じゃあ、俺が…とかも思ったけど、まぁミツの友達じゃ相手にされないかと思って諦めて。

でも結局戻れるかもなんだ。
良かったねぇ…正直、別れた直後荒れまくってて見てられなかったし。

玉「ミツってさ、ホントにAちゃんと別れてから誰とも付き合わなければ、そーなりもしてないの？」

ニ「うん、実際どーなわけ？いつも誤魔化すよな！」

俺とニカちゃんで問い詰めると、ミツはたじたじ。