あの少女はとある一族の生き残り

思いで話 ページ30

｢ミナトー！夕食の準備出来たよ｣

とリビングから顔を出すクシナ

｢ん、ありがとう！｣

｢Aの夕食も準備出来たから食べるわよ｣

｢はーい｣

｢それじゃ、クシナの手料理を食べようか｣

｢うん！｣

また2人は笑ってリビングへ向かう

｢さぁ、今日は野菜カレーだってばね！｣

とクシナが元気よくミナトとAに料理を出す

｢クシナお手製の手料理か！｣

クシナの手料理を見て喜ぶミナト

｢お父さんはお母さんの手料理が大好きなんだね｣

｢うん、クシナの料理は旨いからね｣

｢そう言われるとなんか照れるってばね｣

ミナトに誉められて照れるクシナ

｢...ほんとに仲良しだな｣

とAが呟く

｢さて、食べようか！せーの...｣

『いただきます！』

3人は声を揃えて言う

｢ん、美味しい！｣

｢うん、すごく美味しいよクシナ｣

｢良かった、上手く出来て｣

暫くするとミナトが

｢そう言えばAの本当の両親ってどんな方だったんだい？｣

｢私の両親は...｣

と少し躊躇う

｢無理に言わなくてもいいからね？｣

｢A...｣

Aの隣にいるクシナは成り行きを見守っている

｢両親は...今のお父さんとお母さんのように優しくて仲のいい夫婦だった｣

Aは少し懐かしそうなでも悲しそうな目をしていた

｢暇があれば忍術を教えてくれたり、一緒に出掛けたりしてくれた...｣

｢そうだったのね...｣

Aの話を聞いてたクシナは優しく頭を撫でる

｢そっか。それじゃ、今度オレが休暇の日に忍術を教えるよ｣

｢え！？本当...！？｣

と嬉しそうにAは身を乗り出す

｢うん、特別にオレの忍術を教えてあげる｣

｢ミナトあの忍術を教えるの？｣

クシナがミナトに聞く

｢あぁ、あの忍術を教える｣

｢A修業頑張ってね｣

｢うん！｣

とAは元気よく頷いた

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