第44話 ページ44
「よかったわねアリス、ナックルズに会えて」
『ええ。何もかもソニックのお陰よ』
「そこはちょっとズルいけどね。アタシだってソニックと一緒に行きたかったのに」
『ふふ、ごめんなさい』
「いいの。いいモノ見せてもらったしね」
苦笑いのアリスに、エミーは首を振るとマグカップを口に運んだ。今はクリームとチーズも含め、アリスの自室で女子達による就寝前のティー(ホットミルク)タイムを楽しんでいる。
髪をほどいてパジャマ姿の完全就寝モードのアリスは珍しいぞ、とチャックに言われてから、彼女はしばらくソニック達の注目の的となっていた。今はそれも落ち着き、エラ特製のホットミルクの温かさに心を落ち着かせる。
「アリスサン、いつもは何時まで起きてるんデスか？」
『うーん、大体3時前後かしら』
「3時！？夜中の！？」
『ええ。課題が多いと徹夜コースもあるわよ』
「そんな軽く言わないで！信じられない、そんなんじゃ大人になってからお肌が大変よ！」
「オバケに会ったりしないんデスか？」
『うーん、今のところは見たことないなぁ』
アリスの頬はエミーの手に包まれた。いつもハンマーを握っている彼女の手は見かけによらず大きい。その手の中にすっぽりとハマってしまったアリスはクリームに気の抜けた返事をした。
『でも今日はちゃんと寝るわ。タナカさんにも結局怒られたしね』
「ねえ、なら一緒に寝ましょうよ」
『いいけど、ここで？』
「ええ！屋根裏部屋だとチャックのいびきが煩いんだもの」
ソニックは外だし、と頬を膨らませるエミー。その隣でワタシも！とクリームも手を上げた。2匹にアリスは笑顔を返し、頭を優しく撫でると首を縦に振った。
『いいわよ。一緒に寝ましょう』
「わあ！ありがとうございマス、アリスサン！チーズもいいデスか？」
『勿論！私のベッド、1人用にしては大きすぎるし。4人でぐっすり寝……』
「ふふ、アリス。女の子の夜は長いわよ〜？恋バナに付き合って貰わないと！」
『え……？』
それからというもの、アリスのベッドに入ったエミーの恋バナは止まらなかった。アタシはソニックの未来のお嫁さんだの、アリスも早く恋人見つけなさいよだの、マシンガンの如く進む乙女のトークはアリスには止められず。クリームは慣れっ子なのか知らないが、いつの間にかすやすやと寝息を立てていたので取り付く島もない。
結局寝れないな。
そう(心の中で)嘆いたアリスだった。
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A - すごく素敵な作品でとても続きが気になります！続編もお願いしますっ！ (2022年4月24日 22時) (
レス) id: 1c577920f9 (このIDを非表示/違反報告)
憂象 - めちゃくちゃ面白いですね！！！！再度ハマるきっかけになりました！！ありがとうございます！！！(><＠) (2022年3月11日 21時) (レス) @page50 id: 63f42a208b (このIDを非表示/違反報告)
にーご - すごく面白いです！続編も期待しています(●´▽`●) (2021年2月7日 21時) (レス) id: 1e32eaca6c (このIDを非表示/違反報告)
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