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プロローグ ページ2
廃墟となったビルの屋上に一人の少女は立っていた。
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『・・・ここが・・・浮世絵町・・・』
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その声は随分と大人びている。少し甘めの低いよく通る声だ。背格好からして16歳くらいだろう。
金色の長い髪は後ろでまとめられており、風が吹くたびになびいている。
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『フフフ・・・待っていてくださいね?我が主・・・奴良リクオ様』
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雲のかかっていた月が顔を出し、少女の姿をはっきりと映し出した。
金色の長い髪、深い海のような青い瞳。まるで、美しい女神のような繊細な顔立ち。
肌は白く、雪のような透明感がある。
立っているだけで、まるでそこだけ時が止まったかのようだ。
そして、醸し出す雰囲気はまるで人間ではない・・・いや、触れてはならない者。
それだけ神聖な雰囲気を醸し出している。
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その少女は妖艶にほほ笑むと、ビルからトンッと静かに飛び降りた。
身につけている淡い紅色の羽織をはためかせ・・・
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作成日時:2013年8月20日 9時