思い出13 ページ15
それから時間が経ってレッスンを終えて、
各自教室で下校準備をして校門に集合
あんず「じゃあ、イズナちゃんの荷物まとめに行こうか(ニコッ」
イズナ(コクッ
羽風「荷物をまとめるって…何処かに引っ越すの?」
あんず「ある人の家に暮らしてもらうんです。
この事は、あの人も了承している…
というより、喜んでました」
羽風「…男?」
あんず「男性ですよ?
言っておきますけど、ヤキモチ全開でイズナちゃんを独占したら
あの人に爆笑されると思っててください」
羽風「なんで!?」
あんず「そういう人なんですよ、あの人は…」
イズナ[どんな人なんですか?]
あんず「えっとね…明るい人だよ。
明るいけど、辛いときや悲しいときに真剣に聞いてくれたり、
楽しいときは自分のことのように喜んでくれて、
イズナちゃんのことを誰よりも思ってきた人だから、
私もイズナちゃんに会いたいって思ったくらい優しい人(微笑」
イズナ[なるほど]
羽風「その人、イズナちゃんと関係あるの?」
あんず「大有りです。
なので、独占欲丸出しで行ったらしばらく弄られることは
間違いないのでその辺は気を付けて下さいね」
羽風「マジか〜;」
イズナ「………」
そんなに優しい人なのか…
でも、それならどうして兄であるシグレさんは捨てられずに
私が捨てられたの?
もしかして、シグレさんはシグレさんで虐待を受けてたのかな?
妹である私が傍に居てあげないといけないのに…
家族…それも、たった一人の兄妹なのに…
イズナ[あ、此処です]
あんず「荷物まとめ手伝うね(ニコッ」
羽風「俺も手伝うよ」
イズナ[ありがとうございます]
孤児院の中に入ると、隅っこに居た子供達からの陰口が始まった
部屋に入れて荷物をまとめてもらってる間に、
私は院長さん達に事情を説明する
院長さん達は承諾してくれた。
「守ってあげられなくてごめんね」
と謝罪を言われたけど、院長さん達が悪いわけじゃないから許した
応接室を出ると、荷物をまとめて待っていたあんず先輩と羽風先輩が居た
羽風「行こうか(ニコッ」
イズナ(コクッ[お世話になりました]
私達は孤児院を出た
私は振り返ることなくシグレさんの家に向かった
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作者名:ホマレ | 作成日時:2018年9月5日 2時