合宿13 ページ14
蓮華「新しいほうの傷は、スキルのリスクでついたものです…」
黛「スキル？」
蓮華「全部のスキルではないんですけど、
使い方次第でリスクを負うんです。
身体の傷を見られないために、�気鉢修離好�ルを使って
傷を隠していました。
でも、そうすると新しく傷を負うんです」
宮地「なんで傷を隠してたんだ？」
蓮華「…幻滅されると思ったから、です…」
宮地「幻滅？」
蓮華「身体に傷があれば、また増えると思ったんです…
そんなこと、先輩達がするわけないと分かってるのに…」
伊月「…傷の痕のほうは、なんでそんなにあるんだ？」
蓮華「…両親に付けられていたものです」
森山「！それって…」
蓮華「お察しの通りでしょう」
伊月「酷いな…実の子に…」
蓮華「仕方ないんですよ。
私がオッドアイだから…」
宮地「けど、オッドアイだから虐待するのはおかしいだろ！？」
蓮華「それでも、ですよ…
両親が望んだのは自分たちに似た子供。
オッドアイだから似てないと判断したんですよ」
森山「…その両親は、今何処にいるの？」
蓮華「もう亡くなりました…
私のせいで死ぬんだと、遺書を残してお互いを包丁で刺していました」
黛「………」
蓮華「けど、もういいんです。
両親はいないから、もう恨めない。
恨んでも何もないのだから…だから、もういいんです」
伊月「でも…！」
蓮華「全ては私が悪いのだから…(微笑」
ギュッ
蓮華「！宮地、さん…？」
宮地「無理して笑うなよ…」
蓮華「え…？」
宮地「無理して笑うなよ！
苦しいなら、辛いならそう言えよ！」
蓮華「………」
黛「オレ達が守る。
蓮華が傷つかないように、守るから…」
森山「だから、本当のこと話して…？」
伊月「俺達が、傍にいるから…」
蓮華「………(涙流す」
駄目ですね…マネージャーが気を遣われるなど…
でも…今だけは、いいですよね…？
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作者名：ホマレ | 作成日時：2018年6月19日 16時
