転生した“光”と“闇”の巫女と重力使い【文豪ストレイドッグス】 (ページ8)

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光と闇5 ページ8

頭目たちの身体が淡く光り、その光はそれぞれの異能力者の元に
戻って行ったと同時に傷が完全に塞がった

中也「！傷が…異能力も使えるのか…」

陽月「………」

中也「陽月……」

陽月に駆け寄ろうとした瞬間

フラッドサッ

中也「！陽月！？」

ニグルムが抱き上げて確認する

ニグルム「……気絶しているようですね」

アルバ「無理もねぇな……
　ようやく心が戻って、その直後に支配していた奴らを倒したから」

ニグルム「心が戻ったきっかけとしては、貴方ですかね」

中也「俺…？」

ニグルム「えぇ…貴方がマスターを必死に呼びかけていなければ、
　今頃全滅していましたよ。
　マスターの心を取り戻して頂き、ありがとうございます(微笑」

アルバ「ありがとな！(笑顔」

中也「あ…否……」

条野「その少女を引き渡してもらえますか？」

アルバ「嫌だね」

条野「拒否ですか…」

アルバ「当然だろ？お前らはこの組織の一員にさせられていたマスターを
　保護という名目に連れて行くつもりだろうが、
　俺達がそんな事させねぇよ。
　これ以上、マスターが囚われて自由になれないのは見てられない」

ニグルム「あなた方がマスターを連れて行く理由はもう一つ。
　あの男が言っていた好きなだけ望んで願いを叶えられる、
　という力を破滅に使われる事を危惧しての事…でしょう？」

末広「しかし、連れて行けないと保護が出来ない」

ニグルム「埒が明きませんね(溜息」

アルバ「面倒だから、マスターの知り合いっぽいお前来いよ」

中也「だが、俺は…」

福地「その少女の知り合いならば、来る権利はある。
　逮捕はしない故に来てほしい」

中也「………」

鴎外「私も行くから、中也君も来るかい？」

中也「！有難うございます(ペコッ」

福地「お前はどうする？」

福沢「当然行こう」

アルバ「ニグルムもそれでいいか？」

ニグルム「手っ取り早くてそれしかないですね…
　あとはマスター次第です」

アルバ「ん……じゃ、案内よろしくな」

燁子「各自解散させておけ」

猟犬の副長である燁子の言葉を合図に各自解散した

中也(やっと会えたな…会いたかったぜ…陽月)

ニグルムの腕の中で眠っている陽月を見て、
心の中でそう伝えた

軍警本部に戻り、猟犬の執務室のソファーに福沢と鴎外とエリス、
向かいのソファーにアルバとニグルムが座り陽月を膝枕で寝かせて、
机側のソファーに福地が座った