30球目 十四松side ページ32
デート
デートか……
紅葉が慎二とデート……
もやぁ
なんか…心の中がもやもやする
……デートかあ…
十「……いいなあ…」
ぽそっと口から本音が滑り出て、ハッとする
だめだだめだ
そんなこと望んじゃいけない
やっと友達に戻れたところなんだから焦っちゃだめだ
でも、紅葉のことを好きな人が他にいるって言うのはやっぱり
焦る
取られる
紅葉が取られる、やっとまた友達に戻れたのに
また僕の前からいなくなっちゃうかもしれない
そんなの嫌だ
十「…行かないで………」
「十四松??」
十「っわーーーーー!?!?」
「うわっ!?」
非常階段で座り込んでいた僕の目の前に紅葉が立っていた
全く気付かなかった…
十「い、いつからいたの!?」
「今だよ、たった今」
十「良かったあ」
ホッと胸を撫で下ろしていると紅葉が隣に座ってくる
一週間前までは想像もしていなかった
また紅葉とこうして隣に座って話せるなんて
「ふふ」
十「…どしたのー!?」
幸せすぎて落ち着かない気持ちを隠すように足をぶらぶらと揺らしていると、突然紅葉が小さく笑う
「いや、幸せだなあって」
十「……!!!」
ふにゃっと恥ずかしそうにはにかみながら言う紅葉に心臓がギュッと掴まれたように痛くなる
十「うー………」
「え、十四松どうしたの!?顔がめり込んでるけど!!」
十「なんれもない」
「そ、そっか…あ、あのね十四松にお願いがあってきたんだけど」
十「えー!?お願い!?何何ー!?」
紅葉から僕にお願い!!
なんだろなんだろ、嬉しいな
「あのね…私とデート…してくれない?」
十「えっ?」
今なんて?
十「えっ?」
「あ、嫌だったらいいんだよ!」
十「えっ?」
予想外すぎる発言に頭がついていかなくて、えっ?しか言えない
十「デート?」
「う、うん」
十「僕と…紅葉が?」
「…うん」
恥ずかしそうに少しうつむいて、そわそわと目線を泳がせている紅葉
可愛い
十「僕で…いいの?」
「うん」
十「なんも面白いこと出来ないかもしれないけど…」
「そんなの気にしなくていいよ」
十「そっか」
嬉しい
十「僕も紅葉とデートしたい!」
そう言えば紅葉はホッとしたような表情で嬉しそうにニコッと笑う
可愛い、本当に
デート…トド松に色々聞いてみようかな
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mono - やっぱり、そうでしたか。とてもいい話なのですで後日談楽しみにしています! (2016年5月8日 20時) (レス) id: d538aa06ae (このIDを非表示/違反報告)
ぽるて(プロフ) - monoさん» よくお気付きで!あのカップルが元です(o^^o) (2016年5月8日 11時) (レス) id: d0f97c1709 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるて(プロフ) - つにあさん» 時間ができたら書こうと思ってます〜! (2016年5月8日 11時) (レス) id: d0f97c1709 (このIDを非表示/違反報告)
ぽるて(プロフ) - MINAMIさん» ありがとうございます(o^^o)かっこいい幼馴染さんとてもうらやましいです…!!十四松の男らしさが出せていたらうれしいです(o^^o) (2016年5月8日 11時) (レス) id: d0f97c1709 (このIDを非表示/違反報告)
mono - 地味に気になった杏里ちゃんと杏里ちゃんの好きな人ってのちのあの時のカップル… (2016年5月8日 3時) (レス) id: d538aa06ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年1月24日 21時