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3華目 ページ4

お嬢様と呼ばれた私を見て人々がまたざわざわとしはじめ、商人も目を白黒させていた




「平助、ちょうどいいところに」

平「ちょうどいいところに、じゃありませんよ!心配したんですから!」

「それはごめんなさい、あと私誕生日に欲しいものが決まったわ」

平「それは良かった、なんでしょう」

「この子達よ」




茣蓙に座った6人を手で示せば平助がふむ、と顎に手を当てる




平「上質な櫛でも、異国の菓子でもなく、男6人ですか」

「だめかしら、お父様からは何でもいいと言われているのだけど」

平「お嬢様がそれでよろしいのなら」

「もちろんよ!ありがとう!じゃあお父様から渡されたお金、全て頂戴!」

平「はい、こちらになります」




平助が荷物から重たそうな黒塗りの箱を取り出す




「いくらあるの?」

平「50両です」




平助の言葉にうなづくとまた商人と観衆に向き直る




「6人を50両で買うわ、それ以上の値を出せる者がいるから名乗り出なさい」




シンとまたその場が静まり返る




「あなたはどう?50両で足りるかしら」




商人に確認すれば彼はぼーっとした顔のままこくんとうなづく




「決まりね」




満足してうなづき6人の前にしゃがむ



同じ顔をした6人の男の子達は怯えた目で私を見つめる



相当ひどい扱いを受けてきたんだろう、その目は野良犬のそれに似ていた




「怯えないで、私はあなた達の敵ではないわ」




6人に微笑んでそう言えば動揺したように互いに顔を見合わせる




「あぁ、それとあなた」




すくっと立ち上がり腰を抜かしている商人をキッと睨みつける




「この商売を今後続けたら「私達」が相手になるわ」

商「な、何者なんだ…あんたら」




怯えながらも負けじと虚勢を張る商人をゴミを見るような目で見つめていた平助に向かってこくんとうなづくと、彼が着ている着物の胸元から左腕を曝け出す



その腕に刻まれた揚羽蝶の刺青を見た瞬間その場が凍った




男1「あ…揚羽組………」




その一言を皮切りに全員がその場でひれ伏した




商「で、ではあなたは…」

「私は…6代目組長の娘 蝶野桜、もう一度言う人売りを今後見つけたら私の組が成敗する、覚えておきなさい」




そう言い放つとその場にいた人間は皆もう一度ひれ伏した

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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時

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