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21華目 長男編3 ページ23

「あ」



とあるものが目に映って思わず足を止めてしまう



お「うおっ、なんだよ急にとまんなよ」

「ごめんでも見てあれ」

お「ん?あれって・・・射的か?」



そう、私が気になったのは小さな屋台の射的



「昔みんなでお祭りに行った時おそ松に射的で綺麗な髪留めをとってもらったことがあったわね」

お「あー、そんでそれ十四松に踏まれて壊されて泣きわめいてたな」

「子供のころの話でしょ!」

お「昔は可愛かったのになあ、いつからこんなおてんば娘に」

「悪かったわね!」



ふんっと鼻をならせばおそ松がにやにやしながら楽しそうに私を見つめる



お「そんなむくれんなって」

「むくれてません」

お「嘘だ〜ほっぺた餅みたいになってるよぉ?」

「いひゃいいひゃいっへ!!」



むにむにとほっぺたを伸ばされて軽い痛みが走る



「もうなんなの!」

お「ごめんって!お詫びにいいもんやるからさ」

「いいもの・・・?」

お「おう、まあ見てなって」



ぽんっと私の頭をなでるとすたすたと射的の屋台によっていく



お「おっちゃん一回分」

男1「あいよっ」

お「あんがとさん」



おじさんから銃を受け取ると台に肘をつき商品に向かって構える


パンっと乾いた音がして台の上の何かが後ろに倒れて落ちた



男1「筋がいいねえ兄ちゃん、はいよ」

お「さんきゅー、また来るわぁ」



商品を受け取ったおそ松が鼻歌交じりに私の方に戻ってくる



お「ほれ」

「なに?」

お「まあ見てみなって」

「・・・あっ・・・これ・・・」



おそ松から渡されたのは昔屋台で取ってもらった髪飾りにかなりよく似ているもの



お「ちょっと似てんだろ?」

「ほんと・・・真ん中に埋め込まれた赤い石が綺麗ね」

お「・・・なんかこの歳になってこんな安物で悪いんだけどさ、いやじゃなかったら受け取ってよ、今日二人で遊びに行った記念にでもさ」



俺のガラじゃねえけどと少し恥ずかしそうに笑ったおそ松がなんだか可愛く見えて笑ってしまう



「ありがとう大事にするわね」

お「・・・おう」



帰ったら宝箱に入れておこう



もう壊されないように

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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時

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