12華目 長男次男side ページ13
お「カラ松」
カ「おそ松じゃないかどうした」
相変わらず縁側に座って煙草をふかしていたカラ松に、着崩した着物の胸元に片腕を突っ込んだおそ松が話しかける
お「なー、俺今日再認識した」
カ「何をだ?」
お「俺達って本当に桜に男と思われてないのな」
カ「…今更か?」
お「いや知ってた、知ってたよ?でもさ、同い年だよ?同い年の男6人が一つ屋根の下にいて、意識しないってどういうこと?ヒロイン失格じゃない?」
はぁーとため息をついて肩を落とすおそ松をちらりと横目で見て鼻で笑う
カ「男だと思っていないというよりは、兄弟のようなものだと思ってるんだろう」
お「えーなにそれ余計意味わかんないんだけど」
カ「さっき本人に言われたからな、兄弟なら良かったのにって」
お「はぁー!?何それあいつそんな事言ってたの!?勘弁してよ」
また一段と肩を落としておそ松が頭を抱える
お「俺桜のこと兄弟なんて思ったことないんだけど!カラ松、火頂戴」
カ「俺もないぞ、はい」
お「さんきゅー、はぁ、頭いいくせに本当に鈍いよな俺らの姫様は」
カ「そこも可愛いじゃないか」
お「まぁそうなんだけどさぁ、なーんか悔しいよなあ」
むぅーと口を尖らすおそ松を見て何か思い出したようにカラ松が口を挟む
カ「…そういえば兄さん最近博打に行く回数減ったな」
お「あ、あー…桜があんまり好きじゃないって言うからさ、そういえばお前も一時期変な言葉ばっか使ってたけどやめたなー」
カ「桜に普通の方がかっこいいと言われたからな」
2人で顔を見合わせてふっと笑う
お「俺達の世界って本当に桜中心で回ってるのなー」
カ「まぁ俺達の救世主だからな桜は」
お「まあね、でも俺達全員にとってそれは大前提じゃん?やっぱさーこの歳になると全員違う感情を抱き始めるでしょ、桜に、厄介だわー」
カ「…5人の敵が常に隣にいるからな」
お「本当になー、まあでも早いもの勝ち、恨みっこなし、だろ?」
カ「…当然だ、誰を選ぶかは桜次第だからな、俺達は自分磨きを頑張るしかない」
お「おー…言うねえカラ松、まぁそういうの嫌いじゃないよ俺」
まーぼちぼち頑張りましょうや、と言ったおそ松にカラ松がうなづく
2人が口から吐いた白い煙が空に溶けて消えていった
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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時