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1華目 ページ2

私の家は自慢ではないが金持ちだ




いや金持ちだった、それもこの国で上位クラスの




今となっては過去のことだけれど




少し昔話をしましょう




あれは私の7歳の誕生日のこと、私はお父様にお願いして護衛の人と共に城下町に買い物に行った




組のものとばれないようにみすぼらしい町娘の格好をして




ほとんどずっと家の中でお稽古、勉強を繰り返す日々を送っていた私にとって下町の活気溢れる様は本当に眩しくて




護衛がいることも忘れてはしゃいで駆け回って、気付けば見知らぬ場所に1人




しかもそこは運の悪いことにかなり治安の悪い場所、遊郭街だった




どうしよう……と1人で途方に暮れていると突如視界の端に映る人だかり




なんだろう、と近くに寄れば人だかりの中心には太った商人と茣蓙に座った6人の子供




商「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!世にも珍しい6つ子達だよ!!観賞用にするも良し、召使にするも良し!!さぁ買った買った!!」




その言葉に観衆がざわつく




男1「6つ子…?そんな人間がいるわけないだろう!!」

女1「鬼子よ……鬼子に違いないわおぞましい」

男2「もののけじゃ」

女2「でも皆美しい顔をしているわ、1人いただこうかしら」

男3「俺は2人だ!!60文でどうだ!」




あれよあれよと言う間に観衆が男の子達に値をつけては声を張り上げる



幼い私には一瞬何が行われているかわからなくて、ぽかんとその様子を見つめることしか出来なかった




?「こわい…僕達どうなるのおそ松兄さん…」

?「大丈夫だ、泣くなトド松」

?「でも…僕達ばらばらになっちゃうかもしれないんだよ…」

?「嫌だっ、嫌だよぉ…」

?「みんなで一緒にいたいよお…」




茣蓙に座った子供達がぐすぐすとすすり泣く




商「商品が喋るんじゃない!!!」




商人が泣く子供達を殴ろうとしたところでハッと何が行われているのか理解した




「やめなさい!!!」




人混みを掻き分け男の子を殴ろうとする商人の前に立ちはだかると、シン、とその場が静まり返った

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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時

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