ハーツラビュルの寮のアリス２ (ページ20)

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『え、ラギー先輩が一連の事件の犯人？？』

エース「そーなんだよ。
どうやら、最後はディアソムニア寮を狙ってるらしくてな。」

ユウ「マジフト大会は明日。
それで、リリア先輩に詳細を説明しようと思って。
だから、今日は僕たちもハーツラビュルにお邪魔するね。」

『本当に！！ユウが来るなら、特製のハーブティーを作らなきゃ！』

ユウが天使みたいな笑顔で、楽しみ～なんて言うから
思わず抱きしめたくなったが、我慢した。

寮に戻ると、談話室には寮長とケイト先輩、リリア先輩が既にいた。

そして、トレイ先輩も。

リリア「おお、嬢ちゃん。元気だったかのぉ？」

『リリア先輩、お久しぶりです。
相変わらずですよ。』

リリア「そうかそうか。」

『私、飲み物を準備してきますね。』

リドル「ありがとう。」

私がハーブティーを持ってくると、早速会議が行われた。

まず、ディアソムニアの生徒に影響がないように、

ケイト先輩のユニーク魔法「スプリット・カード」で

ディアソムニア生に扮し、ラギー先輩のユニーク魔法を待ち構える。

その間にディアソムニア生は別ルートで会場入りする。

リドル先輩達は会場でばらけてラギー先輩を搜索。

見つけ次第、尾行。

犯行の現場を抑える。と言った流れだった。

ケイト「ディアソムニアの寮服、着てみたかったんだよね～。ラッキ～。」

リドル「ケイト、遊びじゃないんだよ。怪我をしないように。」

ケイト「大丈夫大丈夫。本体の俺はリドルくんと共に行動するから！」

リリア「では、我々は何も知らないかの如く、
”普通”に生活して居ればいいんじゃな？」

リドル「はい、これは相手に気づかれてしまうと厄介ですので。慎重にお願いします。」

リリア「あい、わかった。
それにしても、このハーブティーは美味しいのぉ。
嬢ちゃん、これはなんのハーブティーなんじゃ？」

『ミントをベースに、香りのいいローズマリーやラベンダーを配合しました。
集中力を高める効果があるので、会議に最適かと。』

リドル「素晴らしいね。

明日は、大事な日だ。皆くれぐれも怪我のないように。」

寮長の言葉に皆うなずいた。

帰り際にリリア先輩が鏡まで送ってくれと言われたので同行した。

リリア「すまんのぉ呼び出して。」

『いえ、何かありましたか？』

リリア「ふむ。お主、ちと疲れすぎているようじゃな。隠しても無駄だ。バレバレじゃ。」

『・・流石ですね。リリア先輩』