91話 ページ44
翼「スランプ、、ですか?」
康「なるほど、それなら悩んでる原因と関係あるかも」
健「姉との比較が、引き金やろうな。
自分で、ギターのレベルを下げて見てしまってるから
上手く引けないんやと思うよ」
康「翼ちゃんってなんでギター始めたの?」
翼「ORANGERANGEの曲をお姉ちゃんと聞いて
お姉ちゃんが歌ってたから
私がかっこいいギターが弾きたいって思って
親に買ってもらったのが最初です。」
健「お姉ちゃんの歌に合わせて弾きたいと思ったんや」
翼「はい、でも、お姉ちゃんもギター初めて
私よりも歌もギターも上手で、尊敬もしたけど
やっぱり悔しくてめちゃくちゃ練習しました。
コードを覚えて、弾ける曲が増えて、
色んなバンドを耳コピで弾いて、
どんどんギターが楽しくなって」
康「お姉ちゃんに誘われてバンドに入ったと。」
翼「です。龍哉君が作った曲がかっこよくて、
お姉ちゃんが歌うのを想像したら、
ギターは私が弾きたい!って思ってすぐにOKしたんです。」
健「翼ちゃんの音楽にはお姉ちゃんが強く結びついてるんやね」
翼「エフの活動は凄く楽しくて、
憧れのバンドとも会えて、
私達の演奏に、お姉ちゃんの歌声にお客さんが聞き入ってくれるのが嬉しかった。
でも、ライブを重ねるに連れ、考えてしまうんです。
皆の演奏に私のギターはついていけてるのかなって。
この間のツアーでも、私だけリズム合わない所があって、その頃から少しずつ、演奏が上手くいかなくて」
康「(これ、完全なトラウマやな)」
健「なるほどな。翼ちゃんて何になりたいん?」
翼「え、えっと、、なりたいもの、、
なんだろう、、」
健「俺はな、康司ともっともっと広い会場で、
康司の作った曲を歌うこと!
だから、康司の作った歌をしっかりと
歌えるボーカルになること!」
翼「え、今も十分歌えてるのに、、??」
康「ふふ、、翼ちゃん、
さっき健司が言ったのと同じこと言ってるで笑」
翼「あ、、
(健:もう、この世界で十分やってけるくらいの実力あるで?)」
健「そういうこと、自分のことは案外見えんもんやねん。
でも、そのギターを誰も実力不足なんて言わへんやろ?
それでも足りないと思うなら、練習をすればいい。
弾きたい音楽を弾くためにね。
不安になったら、お姉ちゃんに頼ってもええんやで。」
康「瑞輝ちゃんに頼りにくかったら俺らでもええよ。」
翼「弾きたい音楽を弾くために、、」
45人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みず(プロフ) - 無糖さん» ありがとうございます!!嬉しいです!更新頑張ります。 (2019年11月21日 13時) (レス) id: 491c56684a (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - 面白くてついついイッキ見しちゃいました!これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年11月20日 22時) (レス) id: eafff6591e (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 。さん» すみません。確認不足でした。ご指摘ありがとうございます。 (2019年10月28日 20時) (レス) id: 4664cd757d (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルフラグくらいちゃんと確認しましょーよ (2019年10月28日 20時) (レス) id: aa51b2520e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みず | 作成日時:2019年10月28日 10時