113.対象外 ページ42
.
A「みぅき…?」
御幸「お、目覚めた?」
ちょうど部屋を後にしようとした時だ。
彼女が目を覚ました。
A「ごめん、ありがとう……」
御幸「いいよ。すごい汗かいてたから、着替えれそうな時着替えなよ?」
A「うん。」
御幸「寮母さんがりんご剃ってくれたけど、食べれそう?」
A「…ううん、いいや。」
やはりまだ食欲はわかないらしい。
せっかく起きたし、とベッドの近くに椅子をもってきて、
今日の話をした。
A「新しいコーチ…?この時期に……」
御幸「うん。やっぱ変な感じだよね、この時期に。
しかもOBの人じゃないらしくてさ。基本OBの人がコーチしてるって聞いてたから余計に。」
A「へえ…」
水を持ったままポヤポヤと俺の話を聞いてくれている。
でも会話もできるし意識ははっきりしているようだ。
御幸「眠くなったら寝ていいからね?」
A「うん。」
御幸「顔色も良くなってきてるし、1回熱測ろっか。」
と、彼女に体温計を渡す。
しばらくして無機質な音が響き、
取り出す。
A「37.9℃…」
御幸「少し下がったけどまだあるね…」
A「明日にはきっと37℃くらいだよ。」
と、Aはヘラリと弱々しく笑う。
御幸「それと、謝っておこうと思うんだけど、」
A「??」
御幸「さっき、すごい汗かいてたから服の中にタオル入れて背中とかも拭かせていただきマシタ。」
A「あら、ありがとう。」
え、それだけ?
年頃の女子高生だよね?
普通ビンタとかしない?
俺ちょっと覚悟してたけど……
俺が1人でぽかんとしていると
A「クラブチームの小学生相手にしてた時、よく背中から服の中に顔突っ込まれてたから
なんか一時期挨拶のような、当たり前の様なものになってて。笑笑」
と説明された。
いや、俺、小学生じゃないんだけど。
やはり俺はまだ全然意識されていないらしい。
.
295人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり(プロフ) - 汐音2号機さん» こちらこそよろしくお願いします (2020年7月21日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます!これからも順に投稿していくので、何卒よろしくお願いします:-) (2020年7月21日 19時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - はじめまして!展開が気になります! (2020年7月18日 10時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:汐音2号機 | 作成日時:2020年6月27日 3時