98．夜の公園 ページ27
．
どこへ向かっているとも決まってなくて、
そんなころには腕も離されていて、私は彼の少し後ろを歩いていた。
A「あのさ、」
御幸「ん？」
A「泣かないの？」
野暮なことだと思う。
でも、彼が我慢しているのだとしたら
さらけ出してほしい。
そんな願いも兼ねて聞いてみた。
御幸「泣かないよ。そんな暇ねえし。
もう前を向いて進まなきゃ。」
御幸は私とは目を合わせず、
正面を向いてこう言った。
A「……そっか。強いね、やっぱり」
御幸「泣くことが弱いってわけじゃねーよ。
Aは泣かないの？」
A「私は」
御幸「マネージャーだから泣いちゃいけない、」
A「…」
御幸「図星か」
A「うん」
御幸「いいんじゃねえか？俺は全然気にしないよ。
マネージャーでも、Aももう野球部の一員なんだし」
A「私が許さないの。
お前試合に出たわけじゃないのにって思って。
ただのエゴだよね、こんなの…」
いつの間にか到着していた公園のベンチに腰かけ、
飲み物を渡してくれた。
A「わたしさ、最初、野球部のことを【別世界】だと思ったって言ったことあるよね」
．
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ゆかり(プロフ) - 汐音2号機さん» こちらこそよろしくお願いします (2020年7月21日 22時) (
レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゆかりさん» ありがとうございます！これからも順に投稿していくので、何卒よろしくお願いします:-) (2020年7月21日 19時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - はじめまして！展開が気になります！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐音2号機 | 作成日時：2020年6月27日 3時
